症例大全集

腕が上がらないのは姿勢が原因!五十肩と猫背の関係とは?

こんにちは。

大阪市中央区本町でUenishi整体院を運営している院長の上西です。

今回のテーマは『腕が上がらないのは姿勢が原因!五十肩と猫背の関係とは?』についてお話しします。

50代にかけて何気ない動きで突然鋭い痛みが走る、いわゆる五十肩。

もしかしてあなたも経験がありますか?

五十肩で腕が上がらないのを、放っておいたりしっかりと治療を続けないと、症状が悪化し長引くケースがあるのです。

今まさに五十肩で不安を感じているなら、早めの対処が必要ですよ!

今日はそんな腕が上がらない症状でお困りの、50代の患者様が当院に来院された事例に基づいてお話していきます。

もしあなたも同じような症状なら是非最後までご覧ください。

 

〈上西〉
こんにちは。

今日はどうされましたか??

 

〈患者様〉
右肩が痛くて
腕が上がらないんです。

 

〈上西〉
具体的に今どんな感じですか?

 

〈患者様〉
腕を正面から上げていって
しばらくすると引っかかるように
止まってしまいます。

(実際に右腕を動かしながら…。)

ここまで腕を上げると
肩の後ろら辺が痛いんです。

 

〈上西〉
この辺りですね?

そうなると、日常生活が
かなり不自由ですよね??

 

〈患者様〉
はい。

家でブラジャーをつけるときに
腕が後ろに回らないんです。

ホックがあるところまで
腕が上がらないので
前でつけている状態です。

 

〈上西〉
そうですか。

それでは右腕が思うように
使えていないですね。

 

〈患者様〉
そうなんです。

もう不自由で不自由で…。

 

〈上西〉
そうでしょうね。分かりました。

では実際の肩の動きをもう少し
詳しく見ていくのと、

あと、姿勢全体も
検査させていただきますね。

では、ここのベッドに座ってもらえますか?

 

〈患者様〉
はい。

 

〈上西〉
姿勢が猫背になっていますね。

知っていましたか?

 

〈患者様〉
はい。そうなんです。

昔から親にも猫背を
注意されていたんです。

でも意識してるんですが、
自分ではなかなか難しくて。

忘れてしまうとすぐに
姿勢が悪くなってしまって…。

 

〈上西〉
なるほど。

でもただの猫背だけではなく、
背骨にねじれもあって、
右の肩甲骨が左よりも下がっていますよ!!

 

〈患者様〉
そうなんですか??

かなり悪いですか?

 

〈上西〉
そうですね。

姿勢の状態を見ていると
あまり良くはありませんね。

 

〈患者様〉
せっかくの機会なので
期間がかかってもちゃんと治したいです!!

 

〈上西〉
大丈夫ですよ!

体がちゃんと整えれば、
腕も上がるようになります。

では施術に入っていきますね。

 

〈患者様〉
はい。お願いします。

 

(施術中…。)

 

〈上西〉
はい。

それでは起き上がって
座ってくださいね。

肩を上げてみてください。

 

〈患者様〉
うん。痛みは随分減りました。

ただ、腕を上げた時に
まだひっかる感じはありますね。

 

〈上西〉
そうですよね?

まだ少し残ってますね。

ではもう一度、右肩を上にして
横になってもらっていいですか??

 

〈患者様〉
あっ、はい。

 

〈上西〉
すこし肩甲骨周り押さえますね。

ここは痛いですか?

 

〈患者様〉
ああ!そこ!!
かなり痛いです!!

 

〈上西〉
やっぱりそうだ。

 

(さらに施術中…。)

 

〈上西〉
よし!!これでどうでしょうか??

 

(もう一度ベッドに座って腕を上げてみて…。)

 

〈患者様〉
あっ!!ずいぶん上げやすくなりました!!

 

〈上西〉
だいぶスムーズに
上がるようになりましたね!!

まあでも今はまだ油断しないように。

今日の施術で姿勢は良くなりましたので、
また猫背にならないように
普段の姿勢を気をつけましょうね。

たぶん猫背が癖になっている
と思いますから。

 

〈患者様〉
そうですね。意識します。

 

とここまでが患者様とのやり取りです。

今回来院された、肩の痛みで腕が上がらない患者様の原因は、猫背姿勢にありました。

猫背というのは、見た目の印象の悪さだけでなく、肩こり、ひどくなると五十肩にまで発展してしまいます。

それは、”背骨と肩甲骨が腕を上げる時に連動して動く”ことにあります。

猫背で背中が丸くなると、背骨を伸ばす事ができなくなってしまうのです。

そして腕を上げるとき、肩甲骨が動く必要があるのですが、その際に背骨の動きが必要になります。

猫背の人はその動作ができないのです。

その状態で無理やり上げようとすると、痛みが起きるというメカニズムです。

姿勢が良くなると、肩甲骨が内側に寄せやすくなるので、腕はスムーズに上がるようになるのです。

それに加えて、長い間猫背の状態が続いたせいで、固まってしまっていた筋肉がありました。

その筋肉とは…、『前鋸筋(ぜんきょきん)』という筋肉です。

聞きなれない名前ですね。

前鋸筋の画像

肩甲骨内側から肋骨前方に向かって付着している筋肉です。

この前鋸筋が硬くなってしまうと、肩甲骨を前に引っ張ったまま動かなくなり、腕を上げることも後ろに回すこともできなくなってしまうんです。

簡単にいうと、肩甲骨が筋肉に引っ張られて、動きを封じられているということです。

最初の施術後、まだ腕を上げる際に引っかかりを感じていたのは、この筋肉のせいでした。

普段、姿勢が悪いと感じている方で、肩の動きがすでに悪い方は注意が必要ですよ!!

五十肩はひどくなってくると治りが悪くなってしまいます。

あれっ!?と異変を感じたら一度ご自身の姿勢を気にしてみましょう。

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