症例大全集

【足首が痛い】右くるぶしの下が歩くと痛くなる原因は?

こんにちは。

大阪市中央区本町でカイロプラクティック整体院を運営しているUenishi整体院院長の上西です。

今回は、足首の痛みをずっとお持ちの方のお話をします。

足首の痛みというのは意外に厄介で、一旦治ったと思っても、足首に違和感を感じ続ける人が一定数おられ、当院でもご相談がよくあります。

50代の女性の方のケースで、

長く歩くと、右足の外くるぶしの下から前側にかけて痛みが出るという症状でした。

しかしここ最近では、外傷の経験もなく、病院の検査でも異常がなかったため、原因がわからない状況でした。

実はこの症状は、数十年前に起きた問題が関係していて、今になって表面化したという症例です。

 

〈上西〉
こんにちは。

今日はどうされましたか?

 

〈患者様〉
足首が痛くて。診て欲しいんですけど。

 

〈上西〉
足首ですか?

今どんな痛みですか?

 

〈患者様〉
今はマシなんですが、歩いたりすると
右の外くるぶしの下あたりから
前側にかけて痛くなります。

買い物や、旅行などで遠くに
出かける時は必ず痛くなって、

途中痛すぎて休まないと
いけなくなるほどです。

 

〈上西〉
なるほど。

くるぶしの痛みはいつからですか?

 

〈患者様〉
3〜4ヶ月ぐらい前になります。

でもその前から、
足首の違和感はずっとあって…。

例えば、高い段差のところから着地
するときに、右足首に鋭い痛みが出たり。

そんな時は、いつも左足から
ゆっくり降りるようにして、
痛みが出ないようにしていました。

 

〈上西〉
以前に捻挫や打撲などされた事は?

 

〈患者様〉
それがここ数年は、
捻挫や打撲をした記憶はないんです。

子供の頃に捻挫した経験があるぐらいです。

 

〈上西〉
おかしいですね。

 

〈患者様〉
あっ、そうそう。

あと、何もしていないのに
足首が腫れる事があって。

 

〈上西〉
その時って足首に痛みはありますか?

 

〈患者様〉
はい。多少あります。

そして数日したら
勝手に引いていくんです。

そうすると痛みも同時に引いていくので、
あまり気にしていなかってんですが…。

 

〈上西〉
そうですか?

外傷がないにしても、足首に問題が
隠れている可能性は高いですね。

それではベッドに上がっていただいて、
靴下を脱いで足を見せてもらえますか?

 

〈患者様〉
はい。

 

(足首を観察中…。)

 

〈上西〉
今でも少し腫れているみたいですね。

 

(さらに足の動きを確認中…。)

 

〈上西〉
あっ、コレですね!

外くるぶしの骨がズレてしまってます。

このせいで、足首の動きが
固くなってるんですよ!

 

〈患者様〉
そんなに固いですか?

 

〈上西〉
はい。良くないですね。

足首の背屈ができない状態なので、
歩くとき、地面に足が接地する際、
関節の中で骨どうしが当たって
しまうんだと思います。

それで、くるぶしや足首の前側に
痛みが出たり、腫れが出たんだと思います。

 

〈患者様〉
そうだったんですか?

 

〈上西〉
おそらくそうです。

ではこの固さを取っていくので、
このまま施術に入って行きます。

終わったら、再度
痛みを確認してもらいますね。

 

〈患者様〉
はい。

 

(施術中…。)

 

〈上西〉
終わりましたよ!

これで一度ベッドから降りて、
立っていただけますか?

 

〈患者様〉
はい。

 

〈上西〉
軽く膝の屈伸や足踏みなどして、
足首の感じを確認していただけますか?

 

〈患者様〉
あっ、なんか
足が軽くなっている気がします。

くるぶしの痛みもそれほどないし、
足首が曲げやすいです!

 

〈上西〉
足の腫れぼったさも引いてきましたね。

 

〈患者様〉
確かに足首がスッキリしていますね。

 

〈上西〉
原因は足首の骨がズレて
動かなくなってたんですが、

ここ数日の間で
打撲や捻挫の経験がないので、

くるぶしのズレは最近起こった
ものではないと思います。

昔から足首に違和感を感じていたと
おっしゃっていましたので、

おそらく幼少期の捻挫をした時の
問題が放置されていて、それが
今になって出てきた可能性がありますね。

 

〈患者様〉
そんな昔のことまで関係あるんですか?

 

〈上西〉
はい。昔起こしたケガの影響が、
数十年経って出てくる事はよくありますよ。

今日の施術で足首もかなり
動かしやすくなっていると思いますので、

もう数回施術を繰り返せば、
長く歩いても足首の痛みは
出にくくなると思います。

次回まで、しばらく
様子を見ておいてくださいね。

 

〈患者様〉
わかりました。

ありがとうございます。

 

とここまでがやりとりです。

幼少期の捻挫の影響が、数十年経ってから足首に出たというケースでした。

根拠として、ずっと昔から右足首の違和感を感じていたというのと、直近に捻挫や打撲の経験がないという事が挙げられます。

このような、外くるぶしから足首の前側に出る痛みというのは、捻挫の後遺症として一番多い場所です。

捻挫の場合、筋肉や靭帯の損傷をしている事が多く、そのためにしばらく動かさないのが一般的ですが、

その固定によって、筋肉や関節の硬化を起こし、そのまま放置されているために、ずっと違和感や痛みが残ってしまいます。

レントゲンや目視では見つけられないので、厄介なのですが、足首は生活する上でとても大事な機能です。

元に戻さないと、足の接地に問題が起こり、今度は膝や股関節の痛みに発展する恐れがあるため、足首に痛みがある人は早めに診てもらうことをおすすめします。

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