ズキンズキンと脈打つような強い痛みや、頭が締め付けられるような痛み、目がチカチカしたり、視野が狭くなるなど、このような頭痛によって辛い一日を過ごさなくてはいけません。
病院に行くと、片頭痛、緊張型頭痛、群発型頭痛など、症状に応じて診断名が分かれますが、実際にはっきりとした原因が分かりにくいものでもあるため、多くの場合、薬でとりあえず痛みを止める方法が取られます。
しかし、薬で一時的に痛みを止めるのではなく、望むことなら頭痛の原因を見つけ改善したいのではないでしょうか?
整体において、頭痛のメカニズムや原因がはっきりと分かるケースがあり、その場で症状が軽快する事がよくあります。
私が頭痛の原因として指摘するのは「脳血流」の問題です。
実は姿勢悪化によって、知らず知らずの間に脳に行く血液の流れ、または脳から出る血液の流れが阻害されるという現象が起きており、これによって頭痛が発生しているのです。
それらのメカニズムをこれから解説していきます。
なぜ姿勢の悪化で頭痛が起こるのか?
上の図は正常な骨格構造と、ズレが生じている骨格構造の比較ですが、人間の骨格は姿勢悪化によってズレが生じ、これらが全身に波及するという性質があります。
もちろんこれらのズレは、頸椎や頭蓋骨にも影響を及ぼします。
それでは、頚椎や頭蓋骨にズレが生じた場合、どのように頭痛につながるのでしょうか?
頭痛は頚椎の血管が圧迫を受ける事で起こる!
頭痛が起きる引き金、それは血管の圧迫です。
その中の一つに椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という血管があります。
椎骨動脈とは、心臓から出て、頸椎の横にある小さな穴を通って上行し、脳内まで続きます。
実際にはかなり狭い部分を通り、脳に入る手前で大きく蛇行しているため、第一頸椎(頭蓋骨を載せている頸椎)に歪みが起きるとこの動脈が圧迫され、脳に向かう血流を阻害してしまうのです。
脳内のリンパ液が排出されなくなっても頭痛は起きる
また、脳内にはたくさんのリンパ液も流れており、その循環も活発に行われています。
しかし、頭蓋骨や頸椎のゆがみにより、頭から首を通ってリンパ液を排出するルートが阻害されてしまうと、脳内にリンパ液が充満し、脳内圧力が上がって、頭痛を起こしてしまうのです。
薬では頭痛を根本解決できない理由
このような事が起きている状態で、薬だけの治療に頼ってしまうと、大元の原因(血管の圧迫やリンパ流の停滞という問題)は解決されないため、頭痛薬で一時的に痛みをしのぐという事になります。
次第に薬を手放せない生活に陥ったり、薬の効果に慣れてしまい、だんだん効かなくなるということが起きます。
よって頚椎や頭蓋骨の歪みを整え、脳内を流れる血管やリンパの流れを良くしてあげるという、根本的問題を解決してあげる事で、頭痛の症状は劇的に改善するということになります。