「骨盤矯正をすると内臓病が改善する」って知っていましたか?
「いやいや、そんなわけないでしょ!?」
なんて思っちゃいますよね?
しかしそれがあながちウソでもないみたいです。
というのも当院で骨盤矯正の施術をした患者さんから、
「なぜかわからないけど、最近内臓の調子が良い」という声が以前からあるのです。
”内臓の不調というのは年齢を重ねると避けられないもの”と多くの人が思いがちですが、普段から骨盤を整えておくと、ひょっとしたら病気も遅らせる事ができるかもしれません。
実は骨格(特に骨盤)と臓器には密接な関係があるのです。
もし内臓の機能を骨盤矯正によりコントロールできて、病気を遅らせる強い体を作ることができるならどうでしょうか?
今回のお話は、内臓とそれを包みこむ骨格との関係について私の考えをお話しします。
今内臓病をお持ちの方は、その内臓は骨盤内の窮屈な環境下で活動を強いられているかもしれません。
もし貴方が今内臓病を抱えていて、1日でも長く良い状態で自分の臓器と付き合っていきたいのであれば、臓器にとって過ごしやすい快適な状況を作ってあげるというのはかなり有効な方法です。
快適な状況って??
それはこの先を読み進めていってください。
では準備はいいですか?
骨は内臓の収納ボックス!あなたの内臓は綺麗に整理されていますか?
あなたの部屋を見渡してみれば中には色々な収納ボックスがあり、決まったところに決まったものが入っていると思います。
冷蔵庫には野菜や調味料などの食材が、玄関の下駄箱にはシューズやブーツなどの靴類が、そしてクローゼットは洋服やコートなどの衣類が入っています。
これと同じように、体にはそれぞれの臓器が骨という器によって、それぞれの定位置に収納されているのです。
頭蓋骨には脳、肋骨には肺と心臓、そして骨盤には腸や子宮・卵巣がそれぞれ収納されています。
これは固い骨で内臓を保護するという役割もありながら、それぞれの臓器を定位置にキープする役割があります。
各臓器はこれによって、人間のどんな動きによってもその場所から外れることなく、能力を最大限発揮することができます。
これは人生80年間、内臓機能を維持する上で最も大切なことの一つなんです。
もし貴方が最近内臓の調子がいまいち良くないとか、血液検査でずっとある数値が下がらないといった不具合をお持ちなら、年齢のせいという事とは別の原因を考える必要があるかもしれません。
内臓のダメージを早める原因は骨盤の歪みだった!?
内臓にとって「常に定位置に居続ける」ということは体にはとても大切なんです。
人間は重力に逆らって立ったり座ったりして生活しています。
よって重力の影響をもろに受け続けています。
重力に逆らって立っていられるのは、骨があるからです。
そうです。骨格によって体を安定させるという役割があります。
もう一つ骨格には相反する役割があります。
人間の骨はビルでいうと鉄骨ですが、ビルと大きく違う違う点があります。
それは動きがあるということです。地面に固定されていない。
よって自由自在に動くことができます。
そうです。関節がある事によっていろんな動きをすることができるのです。
しかし、動きがあるという生活の中で、内臓を保護し、その定位置を維持し続けるというのは相反しているとは思いませんか?
そういう両方のことを同時にしないといけないというところに問題が出てきます。
それが骨盤の歪みです。
人間は動いて生活しているうちに動きに癖が生じて、ある方向に歪みが起きてしまいます。
そしてはじめに起こるのが骨盤の歪み。
骨盤に歪みが起こるということは、内臓を収納するボックスの形が変形してしまうということです。
綺麗な弁当箱が、カバンの中で揺れてへしゃげてしまうのと同じです。
その弁当の中身の具材にも影響が出るのは当然ですよね?
このように、長年にわたる生活の繰り返しで起こった体の歪みが少しずつ起こり、内臓にまで影響を起こしてしまうのです。
内臓が骨盤の歪みの影響を簡単に受けてしまう理由
肋骨の中に肺と心臓、骨盤の中に腸や生殖器、頭蓋骨の中に脳という風に内臓が収まっていますが、どれも隙間はなくぎっしりと詰まっています。
そのような満員電車のような状況で骨格が歪むというのはかなり致命的で、少しの歪みであっても中にある内臓に大きなストレスを与えてしまいます。
内臓が中で押し込められたり引っ張られたりすると、それによって中の毛細血管にダメージがかかったりホルモンバランスに影響が出ます。
これによって内臓へのダメージが早まってしまい、病気の進行へと移行するのです。
これは明らかに老化とは別の現象です。
また、薬などで症状を改善できるものでもありません。
唯一の方法は、いち早く骨格の歪みを元に戻すことしかありません。
骨盤が開くことによって内臓は全体に下に下がる
「年齢を重ねて、体型が崩れてきた。」という心当たりはりませんか?
実は体型が崩れている人は内臓病を患っている人が多いのです。
多くの人は体型が崩れる事が年齢によって起こる自然現象だと解釈しています。
実はこの現象は長年にわたる背骨や肋骨・骨盤などの骨格が歪み、形が崩れてきていることにあります。
「骨盤が開く」という言葉を聞いたことがありませんか?
骨盤が開くことによって骨盤にスペースが生まれます。
物質は重力に従って上から下へ移動しますから、内臓も同じようにどんどん下に下がっていきます。
このようになると内臓は定位置から大きく下へ外れてしまいます。
この現象がぽっこりお腹や中年太りといった体型の崩れです。
単なる体型の崩れといって甘くみてはいけません!
実際に体型が崩れている人は、そうでない人に比べて病気のリスクが高いのです。
このように骨格の変化によって、内臓は定位置からどんどん外れていき、本来の機能を発揮することができなくなります。
胃もたれやムカつき、便秘や下痢、子宮卵巣などの婦人科系の問題など、
最初は大したことがなくてもどんどん症状が深刻化していくものには、このような内臓が定位置から外れているという現象を無視できないのではないでしょうか?
まとめ
このように臓器と骨は想像以上に密接に関係しています。
完全な盲点だったと思いますが、内臓の位置関係を守っているのが骨でありそれを崩してはいけないということもお分かりいただけたかと思います。
骨盤矯正が腰痛改善やダイエットに効果があるという事ぐらいしか知らない人が多いですが、実際のところは体の機能維持を目的とし病気の予防に役立つとても大切な効果があるということなんです。
その点をしっかり理解していただいた上で、将来薬の数が増える前に骨盤の歪みは正しておくことを強くおすすめします。
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