腰が痛くて長時間立っていられない、とか腰が痛くて夜寝られない、知人に相談したら「あなたの体は反り腰ではないか?」と言われた。
最近下腹が出てきて気になってネットで調べてみたら、「反り腰」というワードが出てきた。
というように、自分が反り腰というのを知人の指摘や、ネットでの検索によって知ることが多いと思います。
このように反り腰に気付くのが遅れてそのまま過ごしてしまうと腰痛が起こりやすくなったり、骨盤が広がりやすくなってしまいます。
自分が反り腰だと気づいたらすぐに対処をすることが必要になります。
そこで今回は反り腰というのはどういう姿勢のことを言うのか?反り腰の原因は一体どこからきているのかを専門家の視点から詳しく解説していきます。
目次
反り腰とはどういう姿勢のこと?
反り腰は腰椎(腰の部分)の弯曲が通常よりも強くなる姿勢のことです。
通常よりも腰が反りすぎると、腰椎に負担がかかりやすく、筋肉や椎間板が24時間緊張状態になりリラックスすることが出来ません。
そうして長時間立っていられなくなったり、腰が痛くて夜も寝られなくなります。
そして慢性腰痛や椎間板ヘルニアのリスクが上がってしまいます。
それだけではなく、下腹が出っ張るぽっこりお腹の体型的リスクも大きくなります。
このため、反り腰はできるだけ早いうちに解決しておいた方が良いと言えるでしょう。
その前にまずあなたに知ってほしいことがあります。
反り腰とは様々な骨格的特徴によって現れるということです。
一言に反り腰と言っても、一様に皆同じではありません。
反り腰には様々なタイプがあるということをまずは理解しましょう。
では反り腰の代表的な3タイプとその骨格的特徴を説明したいと思います。
反り腰の代表的な3タイプとその骨格的特徴とは?
反り腰は代表的なタイプで
①骨盤前傾姿勢
②猫背混合姿勢
③スウェイバック姿勢
の3つがあります。
骨盤前傾姿勢
骨盤が前傾することによってお尻がアヒルのように出てしまう姿勢でアヒル型とも言われます。
背骨が比較的まっすぐで、背中に丸みがないのが特徴です。
全体的には、前のめりの姿勢にも見えてしまいます。
猫背混合姿勢
反り腰と猫背が両方起こってしまう姿勢です。
この場合も骨盤は前傾しているのですが、骨盤前傾姿勢とは対照的に背骨の弯曲がきつくなるところが大きく違うところです。
弯曲がきついということは、背骨全体の長さが短くなるので、本来の身長よりも低くなってしまいます。
スウェイバック姿勢
スウェイバックとは、ボクシングのテクニックの名前で、パンチを避ける際に上半身だけを後ろに引く動作がこの姿勢に似ていることから名前がつきました。
このように上半身、特に背中が骨盤よりも後ろにあるのがこの姿勢の特徴です。
弓のように全体的に体が反っているようにも見えます。
なぜ女性に反り腰が多いのか?それには女性特有の原因があった!
抱っこによる腹立ち
小さいお子様をお持ちのお母さんによくあるケースですが、赤ちゃんが成長してきて体重が重くなると、お母さんの腕力で抱え続けるのは大変です。
そこで自分の骨盤に赤ちゃんのお尻を引っ掛けて立つ腹立ちを無意識のうちにしてしまうのです。
この腹立ちによって骨盤の前傾が起こりやすくなってしまいます。
そしてその姿勢が次第に定着してしまいます。
腹筋の低下
女性は男性に比べて筋力が弱い傾向にあります。
その中でも特に弱いのが腹筋です。
実生活で腹筋を使う習慣がない女性は、どうしても骨盤をベストポジションに維持することが出来ないのです。
そして腹筋を使わないで立っていられる姿勢というのが、腰を反らせるという姿勢です。
これを無意識のうちにしてしまっているのです。
どちらの場合もこの習慣が持続することによって、背骨がその形に固まってしまい元に戻せなくなっていることが多いのです。
あなたの反り腰はどのタイプ?壁を使って実際に調べてみよう!
壁の10㎝前に立つ
まずはあなたの家の中で体を密着できる壁を探してください。
額縁やカレンダーなどがかかっていない壁を探しましょう。
見つかりましたか?
それでは、壁の10㎝手前に背中を向けて立ちます。
後退りしながら少しずつ壁に近づく
そこから少しずつ後退りするように、背中を壁に近づけていきます。
すり足で少しずつです。
最初に接触した部分を確認
下がっていくうちに、体のどこかが接触します。
接触した時点でストップです。
体のどの部分が壁に最初に着きましたか?
①お尻が最初に着いた→この場合は骨盤前傾姿勢です。
②お尻と背中が同時に着いた→この場合は猫背混合姿勢です
③背中が最初に着いた→この場合はスウェイバック姿勢です
まとめ
ここまでの反り腰の内容をまとめると、
✔︎反り腰とは腰椎(腰の部分)の弯曲が通常よりも強くなり、腰が反った状態になってしまう姿勢のこと
✔︎筋肉や椎間板に24時間緊張状態が続き、慢性腰痛、椎間板ヘルニアのリスクが上がる
✔︎下腹が出るぽっこりお腹の原因にもなる
✔︎反り腰には大きく分けて①骨盤前傾姿勢、②猫背混合姿勢、③スウェイバック姿勢の3つのタイプに分類される
✔︎反り腰が起こる原因は、赤ちゃんを抱っこする際の腹立ちと、腹筋が弱いことによって反り腰姿勢で生活することにある。その結果、背骨が反り腰の状態で固まってしまう
✔︎自分がどの反り腰のタイプか、壁を使ってチェックできる
と言うことでした。
今までよく分からなかった反り腰のことについてしっかり理解していただけたでしょうか?
次回はこの反り腰をどうやって解決するかについて、お話ししていきたいと思います。
楽しみにしていてくださいね。
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