猫背 反り腰

頭が前に出る姿勢。首猫背、スマホ首の原因と意外な治し方

「首猫背」「スマホ首」と言われる、顔だけが前に出てしまった姿勢、なんともカッコ悪いですよね。

治したいと強く思っても、姿勢に癖がついてしまっているのか?なかなか治らない。

そんな首猫背、スマホ首をどうやって治しますか?

ネットで見つけた姿勢矯正ベルトとかを買って着けようとする前に、まず私の話を聞いてください。

首猫背、スマホ首は、普段の悪い姿勢が原因です。

スマホを長時間見たり、パソコンに何時間も向かって座っていると、どうしても上の写真のような姿勢になって、首だけが前に出てしまいます。

その姿勢が長時間続く事によって、あなたの体に癖がついてしまい、姿勢を気をつけようとするだけでは、もう自力で元に戻せなくなってしまっているのです。

今回私がお話しするのは、首猫背、スマホ首が、”ある2つの筋肉”によって引き起こされているという事と、その筋肉をピンポイントでリリースしてしまうエクササイズの方法です。

最後までしっかりと読んでいただいて、首猫背、スマホ首を根本から治していきましょう。

 

首猫背、スマホ首の人の特徴的な姿勢とその意外な原因とは?

顎が前に出る

姿勢が良い人と首猫背の人との見るべきポイントは、顎の張り出し方です。

バランスの良い姿勢の人は顎が引けていますが、首猫背の人は顎が突き出て、喉から顎先までの長さが長くなっています。

もう一つは耳の位置です。肩のラインと耳の位置が垂直線上で一致するのが良い姿勢に対し、首猫背の場合耳が垂直線上から外れて前に出てしまっています。

ではこれは何が原因で起こっているのでしょうか?

大きな原因として「2つの筋肉」の緊張によって起きています。これからその筋肉についてお話しします。

 

首の筋肉の緊張で頭全体が前に出る

横から見た首

首の筋肉の一つに”胸鎖乳突筋”というものがあります。上の写真の筋肉を見てください。

実はこの筋肉が左右両側とも固くなることによって、側頭部と鎖骨が近づくために頭全体が前に出ます。

それによって首が短縮したようにも見えてしまいます。

胸鎖乳突筋の短縮

 

後頭部の筋肉の緊張で顎が上がる

首猫背になるもう一つの原因は、体の後ろにもあります。

それが”後頭下筋群”(こうとうかきんぐん)という筋肉です。

後頭部の筋肉

これは、パソコン作業やスマホを長く見る姿勢で固まってしまいやすく、首と頭の付け根部分に隙間がなくなって詰まってしまいます。

そうして顎が引けなくなって、結果的に顎が上がったような姿勢になってしまうのです。

後頭下筋群の短縮

首猫背、スマホ首の人のほとんどは、この2つの筋肉が固くなってしまっていることで首が前に出てしまい、意図的に良い姿勢に取ったとしても、すぐに顔が前に出てしまう姿勢に戻ってしまうのです。

首猫背、スマホ首解決の第一歩としては、この2つの筋肉を筋膜リリースで緩める必要があるのです。

ではさっそく、胸鎖乳突筋、後頭下筋群のリリースをやっていきましょう。

 

わずか3分!セルフ筋膜リリースで頭を正しい位置に戻す

胸鎖乳突筋リリース

胸鎖乳突筋は鎖骨から頭蓋骨の側頭骨に付いていて、とてもわかりやすい筋肉です。

この筋肉を左右両方ともリリースしていきます。

リリースするのは下から上に向かって行います。

胸鎖乳突筋

まず胸鎖乳突筋の鎖骨のすぐ上の部分を親指と人差し指で掴むのですが、右の胸鎖乳突筋の場合、まず左を向きます。

首の筋膜リリース

すると胸鎖乳突筋が浮き出てくるので、掴みやすくなります。

親指と人差し指で掴んだら、正面を向いて、上下に筋肉を揺らします。

これを10回行い、少しずつ上にずらして耳たぶの後ろまで同じことを繰り返し行います。

詳しくは動画で解説していますので、こちらを見ながら行ってくださいね。

後頭下筋群リリース

後頭骨の場所

まずは後頭部と首の境目を見つけます。

場所の目安は耳の穴とほぼ同じ高さの位置になります。

おそらくほとんどの人がその辺りを触ると気持ちよく感じるので、すぐにわかると思います。

位置がわかったら、そこを親指でしっかりと押さえます。

そして正面を向いた状態から、頭を下に向けるように限界まで下げてみましょう。

顎が喉元にある胸骨に密着するように顎を弾きながら下げていくのがポイントです。

このように顔を正面から下にさげる運動を5回繰り返します。

これを後頭部の中心部分から外に向かって3、4箇所行うと効果的に後頭下筋群をリリースできます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?この2つのエクササイズを試してみましたか?

うまくできると、首回りが軽くなったのを感じるはずです。

そして意識しなくても自然に頭が胴体の上に収まりやすくなりますよ。

もしそれでも姿勢がしっくりこない場合は、体の中心部分である、横隔膜や骨盤付近の問題によって首猫背が起こっている可能性があるかもしれませんので、一度姿勢のことに詳しい専門家の力を借りると良いでしょう。

今回の内容をまとめると、

✔︎首猫背やスマホ首は理屈を知らずに闇雲に治そうとしてもうまくいかない

✔︎首猫背の人の特徴は2つあって、顎が前に出っ張っていることと、肩を結ぶ垂直ラインよりも耳の位置が前にあること

✔︎胸鎖乳突筋の短縮によって頭蓋骨全体が前に出る

✔︎後頭下筋群の短縮によって後頭部が詰まり、顎が上がってしまう

 

まずは、首猫背、スマホ首のメカニズムを理解して、自分でエクササイズを実践してみましょう。

1週間毎日行うことで、首回りはスッキリするはずです。

それでも正しい姿勢が取れない場合は、専門家に自分の姿勢を見てもらいましょう。

姿勢の改善は、理屈とその原因を知りさえすれば、どんな人だって変化します。

一人で無駄な努力を続けないためにも、姿勢改善は闇雲ではなく、理にかなった方法で行いましょうね。

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