腰痛

椎間板ヘルニアとは何?一般的な腰痛とヘルニアとの違いとは?

今回は椎間板ヘルニアになってしまって現在病院や整骨院などで治療をつづけている人へ向けてのお話です。

今現在、椎間板ヘルニアになっている人の多くが「どうしてヘルニアになってしまったのだろう?」という原因をはっきりさせないまま治療を専門家に任せている現状をよく見かけます。

あなた自身が病気の事を何も知らないまま相手に任せている状況、それであなたは不安ではありませんか?

例えば癌になった人は癌のことを、糖尿病になった人は糖尿病のことを最善の治療法を探すために必死に調べようとします。

椎間板ヘルニアも例外ではありません。同じように情報収集しないと最善の治療にはたどり着けないでしょう。

今回は椎間板ヘルニアに陥る原因を順を追ってお話しますが、表面的なお話ではなく、本質的な原因まで探っていきます。

この記事を最後まで読むと、それが理解できるでしょう。

しっかりと理解をしながらゆっくりと読み進めてくださいね。

まずは椎間板ヘルニアを理解するために、その周りの腰椎、椎間板について理解しましょう。

 

腰椎とは?

腰椎拡大図

背骨というのは24個の椎骨と仙骨、尾骨でできていますがそのうち、仙骨のすぐ上にある腰の部分にある骨のことを腰椎と呼びます。

腰椎は全部で5個あり上から第一腰椎………第五腰椎という呼び方をします。

椎体の大きさ

腰椎の特徴は頸椎や胸椎に比べて椎体(丸い部分)が大きいのが特徴です。

そして第一腰椎よりも第五腰椎の方が大きいのです。

東京タワーのように、上に行けば行くほど小さく、そして下になればなる程支えるために面積が大きくなっているのです。

 

椎間板とは?

椎間板

椎間板とは椎体と椎体の間に挟まるクッション素材のことです。

この椎間板はとても大切で、それぞれの椎骨の間にあることでジャンプや走ったりするときの衝撃を吸収し、また屈曲や伸展など体幹の運動がスムーズにできるようになります。

もしこの椎間板がなければ、背骨は骨どうしの接続になり、滑らかでスムーズな動きはできませんし、衝撃をもろに受けてしまいます。

椎間板の繊維輪

そして、繊維質の素材の真ん中には、髄核というゼリー状の組織があります。

車のタイヤに例えると、もしタイヤの中に空気が入ってなかったら、路面の衝撃を吸収する事はできませんし、路面との摩擦が大きくなってしまいスムーズに転がりにくくなります。

それと同じように椎間板の中に髄核が入っている事でさらに衝撃吸収の役割を果たしてくれ、体の動きが滑らかに行えるようになっているのです。

 

椎間板ヘルニアとは何?

ヘルニアの様子

ヘルニアとは”突出”という意味で、本来おさまっていたところから髄核が飛び出している状態のことを言います。

しかし、ただ飛び出しているだけでは無症状で、上の右図のように、飛び出した髄核が後ろの神経に触ったり、圧迫を起こしたりして初めて特有の症状が現れたものを”椎間板ヘルニア”と呼びます。

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状はどんなの?

腰椎椎間板ヘルニアの症状は主に腰痛、そして脚にわたって症状が広がる坐骨神経痛を発症します。

詳しい症状としては、

腰部の痛み、痺れ

お尻の痛み、痺れ、感覚異常

太もも、ふくらはぎへの放散痛、痺れ、感覚異常、筋力低下

症状がひどくなると、脚の筋萎縮、麻痺、排尿排便障害、歩行障害などに発展します。

 

一般的な腰痛と椎間板ヘルニアには症状に違いがある

腰椎椎間板ヘルニアはほとんどの方が腰痛を発症することが多いので、一般的な腰痛と区別がつきにくいと思います。

しかし腰椎椎間板ヘルニアと一般的な腰痛には違いがあります。

一般的な腰痛は筋緊張や、筋損傷などによって起こることが多いため腰部限定で痛みが起こります。

それに対して腰椎椎間板ヘルニアは突出した椎間板による神経圧迫が原因で起こっています。

したがって神経の圧迫がひどくなるような姿勢を取った時に激痛を起こすのが特徴です。

そして腰痛とともにお尻や脚に広がるような痛み、又は痺れを伴う坐骨神経痛を発症する事もあります。

椎間板ヘルニアのもう一つの特徴は、圧迫する神経によって痛みや痺れ、感覚異常の症状が起こる場所が決まっているという事です。

デルマトーム

腰の神経は下半身の決まった範囲の皮膚感覚や痛覚を司っているので、圧迫された神経によって痛みや痺れの症状が出る場所が分かるということになります。

例えばL4神経が圧迫を受けた場合は、太ももの外側からスネの内側に痛みや痺れ、感覚異常の症状が出るということになります。

 

椎間板ヘルニアが起こりやすい体の構造上の問題

先ほども話したように、腰椎椎間板ヘルニアとは椎間板が突出して後方にある神経にぶつかってしまい、圧迫を起こして症状を出すというものですが、そもそもなぜこんなことが起こってしまうのでしょうか?

 

椎間板の水分量が年々減る

一つは椎間板自体がとても弱い組織であるという事です。

椎間板というのは組織の中でも特に劣化が激しく、10代後半をピークに20代から老化の一途を辿ると言われています。

髄核の水分が無くなったり、椎間板の繊維輪に亀裂が入ったりします。

椎間板がもろくなると、ヘルニアを起こしやすくなるわけです。

 

腰椎は動きが大きく、その分椎間板に負担がかかりやすい

2つ目に腰椎の可動性の問題があります。

仕事をする際に体幹を捻ったり、前屈みになったり、腰を反ったりこのような動きをすとこが日常茶飯事だと思いますが、これらの動きを行う時に一番動きが大きい部分は腰椎なのです。

スポーツや作業で体幹を使う動作時、腰椎には大きな負荷がかかっています。

もちろんそこにある椎間板も力を受ける訳です。

それだけ椎間板にダメージが起きやすい場所だということですね。

 

椎間板ヘルニアになる人は、体にこんな問題が潜んでいる!

上記の内容は、全ての人に当てはまる問題です。

しかし同じ状況下でも、椎間板ヘルニアになる人、ならない人がいます。

この違いは何なのでしょうか?

実は、腰椎椎間板ヘルニア患者の90%以上の腰椎、骨盤にゆがみが存在するのです。

前述したように、腰椎の構造的な弱さというのが腰椎椎間板ヘルニアになりやすい一つの要因ですが、それに上乗せした、後天的な原因、つまり無意識に行っている生活習慣の癖によってヘルニアのリスクがさらに上がるのです。

それが習慣によって作られる、骨盤や腰椎の”ゆがみ”です。

このような骨格のゆがみは、社会生活を送っていると多少なりとも起こるものですが、ゆがみが大きくなると、その部分の関節にかかる負荷が2倍以上になります。

このように、「構造上弱い組織である椎間板に、日常生活の習慣によって作られたゆがみが重なり、ついに壊れてしまって椎間板ヘルニアが発症する」というメカニズムなのです。

 

まとめ

今回の内容をまとめると、

✔︎腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の中の髄核が後方に突出して神経を圧迫し、様々な神経症状を出す病気のこと

✔︎椎間板ヘルニアを起こしても、神経に接触、圧迫していなければ無症状である

✔︎椎間板ヘルニアの症状は、腰痛をはじめ、殿部の痛みと痺れ、脚の痛みと痺れ、そして下半身の感覚異常、筋力低下がある

✔︎圧迫された神経によって下半身の決まった領域に痛みや痺れ、感覚異常が出る

✔︎腰椎椎間板ヘルニアは腰椎の動きが大きい上に、椎間板がもろいために構造上起きやすい

✔︎しかし椎間板ヘルニア発症の引き金は、日常生活の癖によって、骨盤や腰椎に起こるゆがみにあった

✔︎骨格にゆがみがある人は、ゆがみがない人に比べて椎間板にかかる負担は2倍以上になる

という内容でした。

理解できましたでしょうか?

コレをもとに、今までやっていた治療を見直してみてはどうでしょうか?

最後に、

椎間板ヘルニアは、正しい治療と対策ができれば、悪化を抑えることもできます。

ぜひ今後のライフスタイルを快適に過ごせるように、正しく椎間板ヘルニアと向き合ってみてくださいね。

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