40代に突入してなんだか体質が変わってきたという方。
例えば、
✔︎骨盤が広い…
✔︎下半身のむくみ…
✔︎ぽっこりお腹…
✔︎お尻のたるみ…
✔︎下半身太り…
なんてことを気にしていないだろうか?
無理もない。
だって40歳になったんだから、若い状態の体型を維持できるはずもないからだ。
でも「綺麗な体型でいたい」とか、「お洒落をしたい」といった願望は年齢を重ねたからといって無くなるものではなく、少しでもいいから体型維持をしたいと思うのが女性というもの。
そうして、過去に整骨院や整体院などで骨盤矯正を受けたり、ヨガに通ったり自分で運動を試みた事があるのではないだろうか?
しかし残念ながら結果は平等には与えられない。
努力して綺麗になる人と、残念ながら努力しても結果が伴わない人がいる。
その違いが何か?
あなたは考えたことはあるだろうか?
その原因はととてもシンプル。
「正しい知識がない」のと「間違った努力をしている」のだ。
なぜ私がこんなことを言うのか?
今まで当院に来られた方で”骨盤が広い”というコンプレックスを持った人に、普段気をつけていることを聞いてみたらほとんどが間違った考え方と行動をしていたからだ。
もしあなたが努力をして今もなお同じようなお悩みをお持ちなら、その方法は間違っているかもしれない。
骨盤とは比較的若い時期に日常生活で簡単に広がってしまい、30代から40代でその結果として体型に出てしまうのだ。
よって早めに正しい対策を打てないと、下半身全体に症状が広がってしまう。
そこで今回は骨盤が広がる日常生活での原因と、骨盤がどのようにして広がるのか?
骨盤が広がると体にどんな悪影響が起こってしまうのか?についてお話ししていく。
じっくりと最後まで読んで欲しい。
目次
骨盤が広くなる主な原因
妊娠・出産
出産を経験してから体重が戻らない、骨盤が広くなった、お尻が大きくなったなどの経験をお持ちの方が多いように出産後、骨盤が広がるケースはとても多い。
原因は妊娠中や産後に腹帯や骨盤ベルトなど骨盤周りをサポートするようなものを付けていなかった、または正しく装着できていなかった可能性が大きい。
姿勢
あまり普段から姿勢を気にしていない人や、小さな子供の世話、仕事柄悪い姿勢を強いられる場合などはどうしても骨盤が広がりやすくなる。
例えば重いカバンを持って長時間歩く営業職、
データ入力などほぼ一日中パソコンの前に座るデスクワーク、
子供の抱っこで腹立ちがクセになっている主婦
こんな人は、姿勢が崩れる要素が日常的にあるため注意が必要だ。
靴
サイズの合わない靴、高いヒールやパンプス、これらの靴を長い期間履いているのは、骨盤にとって良くない。
自分に合った靴を履いている人と比べいて、足裏が不安定になりやすいからだ。
そしてそれによって姿勢が崩れるので、骨盤の歪みから反り腰や猫背のリスクが上がるのだ。
反り腰や猫背は結果的に骨盤を広げてしまう要素となる。
内股のクセが付いている人もすでに骨盤が広がっているかもしれないので要注意だ!
スキニーのジーパン
見た目を良くするために、体にピタッとフィットした硬い素材のスキニージーンズを履く人が多いが、実はこれにも骨盤が広くなる原因が潜んでいる。
ストレッチ性のあるものは別だが、本来ジーンズは柔軟性がない硬い生地で、骨盤や膝の曲げ伸ばしで骨盤周りの皮膚が引っ張られる。
そんな動きを繰り返すことで骨盤周りの筋膜がねじれを起こしやすくなる。
筋膜のねじれは直接骨盤の広がりに影響を起こしてしまう。
正座
正座も座り方が悪いと体には良くない。
特に正座の際に足先を組んで座る人は立った時に膝が内に入っている場合が多く、このような姿勢を長時間していると骨盤が広がる原因になる事がある。
ハードなスポーツ経験
バトミントン、バレーボール、バスケットボールなど特に学生時代にハードな練習を強いられていた人は骨盤や股関節に負担がかかってズレている可能性がある。
運動している人にO脚が多いのはその理由だ。
当時は強い筋力のおかげで問題なかった人も、引退後筋力の衰えにより骨盤が歪みが起こり、広くなるということに繋がってしまう。
なぜ骨盤は広がってしまうのか?
このように骨盤はちょっとした生活のクセで簡単に開いてしまうものなんだ。
ではこのような生活習慣をしている人の骨盤がなぜ広がってしまうのか?である。
あなたが骨盤が広いと感じているのは、実際に骨盤が大きくなってきたのではなく「骨盤どうしの隙間が開いて大きく見えている」ということを理解する必要がある。
これは説明するよりも骨盤の構造を見るとすぐに分かる。
まずはこちらの写真を見て欲しい。
これは骨盤を上から見た図で、上がお腹側、下が背中側になる。
このように3つの骨が組み合わさってできている。
そしてそれぞれの間に「靭帯」という強い繊維状のものがあって、それに繋がれて一つの骨盤となっている。
上の図で描かれている黄色の部分だ。
よって骨盤は一つの骨ではないので、靭帯の伸び縮みによって開いたり閉じたりする構造になっているというわけ。
この「骨盤の骨が一つではない」のには理由があって、
一つは女性が出産をするため。
もう一つは上半身と下半身の体重の負荷を分散するため。
これよって骨盤はどうしても広がりやすいと言える。
そして骨盤が広い人でよくあるのがこんなケース。
①一番上は正常の写真。
骨盤を繋いでいる靭帯は締まっていて、骨盤が閉じている状態。
②それに対して真ん中は骨盤が後ろ側も前側も開いている状態。
③一番下は骨盤の前側のみが開いている状態。
こんなふうに骨盤は広がりには2つのタイプがあるんだ。
そしてこれが上記の6つの生活習慣によってどちらかが起こるということになる。
骨盤が広いと若くても老化が進む!?代表的な8の現象
太ももが太くなりダイエットしても痩せない体になる
「上半身は細いのに太ももだけ異常に太い…」
そんな女性を見たことはないだろうか?
実は骨盤が広いことで、太ももが太くなってしまうのだ。
その場合どれだけダイエットに励んでも上半身ばかりが痩せ細ってしまって、肝心の太ももは全く痩せないということになり、とてもバランスの悪い体型になってしまう。
お尻(大臀筋)の筋肉が落ちてお尻がたるむ
骨盤に歪みが起こると次第に骨盤の幅も広がりお尻の形が変わってくる。
まず大臀筋というお尻を形作っている筋肉が弱くなり、筋力が弱っていく。
そうすると脂肪と皮膚を引き上げておく力が弱くなってしまうので、重力に従ってお尻が垂れてくるというわけ。
骨盤の幅が広いのっぺりお尻になる
骨盤が広いように見えてしまうのは、股関節の付け根の骨が外に張り出してきているというのがある。
お尻のサイドを触った時に股関節付近に骨の出っ張りを感じる人や太ももの外側の張りを感じている人は要注意だ。
骨盤底筋が弱くなり、尿もれの原因になる
「骨盤底筋」という言葉を聞いたことはあるだろうか?
骨盤底筋とは骨盤の下全体を覆っている筋肉で、トランポリンの跳ねる部分のように通常はピンっと張っている。
その役割の一つに骨盤底筋に力が入ることで、お尻の穴や尿道を引き締めて塞ぐ役割がある。
例えば、男性も女性もこの筋肉に力を入れることで尿意や便意を我慢できるのだが、この骨盤底筋が弱くなると骨盤が広がりやすくなり筋肉がうまく働かなくなる。
いわゆる水道の蛇口が半開きの状態で、圧がかかるとふとした瞬間に簡単に尿もれが起こってしまうということが起こる。
尿もれは老化で起こるものと考えられているが、実は骨盤の広がりが原因で起こることもある。
もし現在尿もれでお困りなら、骨盤が締まると、尿もれを防ぐことができるかもしれない。
尿漏れを予防するために自分でできる方法の一つに、骨盤底筋を鍛える事がある。
具体的な方法について詳しく書いている記事があるので興味がある人は読んで欲しい。
ブログの後半に詳しいエクササイズの内容が載っているので、こちらからぜひチェックしてみて!
内臓が下に落ち、ぽっこりお腹になる
骨盤が広がると前述したように骨盤底筋が使えなくなってしまう。
つまり筋力低下が起こってしまう。
そうすると、一番下で支えていた骨盤底筋がたるんでしまい、内臓が重力に従って落ちてしまう。
これを「内臓下垂」というが、この内臓が結果的に下っ腹に追いやられると、ぽっこりお腹になってしまう。
「決して太っていないのに、お腹だけが出てしまう」なんて人は、骨盤の広がりによって起こっているかもしれない。
肋骨が下がって呼吸が浅くなる
「最近なぜか疲れ疲れやすい」ということはないだろうか?
実は骨盤の広がりは肋骨の動きにまで影響する。
骨盤の広がりの影響で内臓が落ちてしまうと横隔膜も一緒に下がってしまう。
横隔膜というのは、肋骨の下についている呼吸を助ける大きな筋肉だ。
横隔膜の機能が低下すると肺活量は著しく低下して、普段の呼吸の際にも脳や体に十分な酸素が行き渡らなくなり、結果的に何もしていないのに疲れてしまう。
最近喘息がひどくなった、疲れやすい、視力が低下する、睡眠障害があるという人は呼吸が浅くなっている可能性があるかもしれない!
O脚になる
O脚のメカニズムは骨盤の広がりと大きな関係がある。
脚が外に広がって膝と膝の間に隙間ができる人は股関節も広いことが多い。
じつはO脚の問題は膝ではなく股関節や骨盤にあるのだ。
最近O脚がひどくなってきたと感じているなら自分の骨盤をチェックしてみた方が良いだろう。
O脚のことについてもっと知りたい方のために、こちらの記事もぜひ参考にしてみて欲しい。
外反母趾になる
「外反母趾の原因はヒールやパンプスなどの足先は細い靴を履くせいだ。」と言われているらしい。
しかし実際はそうではない。
ヒールやパンプスを履くからではなく、足裏の体重のかかり方が不自然なのだ。
それは骨盤の状態と大きく関係する。
骨盤が広がりそこに歪みが加わると、どちらかの足の長さが短くなってしまう。
これは歩いていて地面に足が着く際、左右の足の体重がかかる部分に差が生まれ、親指にしっかり力を入れて歩けなくなってしまう。
歩くときに親指でしっかり踏ん張れないと親指は内側にどんどん曲がっていく。
これが外反母趾のメカニズムだ。
一般的な通説とは全く違うのだ。
外反母趾についても詳しい記事を書いているので、知りたい方はこちらもチェックして欲しい。
親指の付け根が痛い!外反母趾になる原因と1日3分で痛みを取る方法
まとめ
ここまで読み進めてみてどうだだっただろうか?
骨盤が広いのには日常生活の何気ない生活習慣によって起こるということが良く分かったのではないだろうか?
そして、それを放置しておくとさらに別の部分に問題が起こることも理解してもらえたと思う。
生活習慣は人それぞれ。
よって原因は様々なので、あなたにとって効率の良い対策をする必要がある。
まずは日々の心がけで骨盤が広がらないように今すぐにできる対策をしてみよう。
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