首の痛み

朝起きると首が痛い原因とは?背景にヘルニア・ストレートネックの可能性も!

朝起きると決まって首が痛い、又は寝違えを何度も繰り返したりして困っていませんか?

枕が合っていないかも?と考えて新しい枕の購入を考えているかも知れませんね。

しかし、ちょっと待ってください。

残念ながらそのまま行動に移しても上手くいかないのがオチです。

もしこの原因、枕が合わないのではなく、貴方の背骨に問題があるとしたら?

実は朝起きると首が痛い人の多くに「骨格の問題が潜んでいる」ことを知っていますか?

まずは頭を支える首の構造がどのようになっているのか?そして、どうなると首の痛みにつながってしまうのか?そこから理解していきましょう。

 

なぜ朝起きると首が痛いのか?

首のレントゲン

首が痛くなる原因で一番多いのが「ストレートネック」です。

知らない方のために少しお話ししますね。

ストレートネックとは、上の写真のように”頚椎(首の骨)の配列が真っ直ぐになっている”という事です。

本来首の骨は頭を支えるために軽く前方向に弯曲しているのが正常ですが、これが真っ直ぐになってしまっているのです。

これによって頭を支えられなくなり首に負担がかかってしまいます。

これは寝ている時にも負荷はかかり続けていて、朝起きて首を起こそうとした時に痛みが走るというわけです。

 

「枕が合わないのが原因」は間違い!日本にマクラ難民が多いワケ。

多くの人は朝起きると首が痛い原因が「枕が合っていない」と考えています。

それも無理はありません。なぜなら朝痛くなるからです。

しかし実際に枕を変えると痛みが無くなるかというと、それほど変わらない人の方が多いのです。

私の過去の患者さんでも枕を数種類持っている人がいましたが、首の痛みは軽くなっていませんでした。

そしてこういう方にストレートネック、首のヘルニアをお持ちの割合が多いのです。

という事は枕を変える事よりも、首ヘルニアやストレートネックになる原因を探れば、きっと問題解決に一歩近づくことになりますね。

ではその原因を探っていきましょう。

 

首ヘルニアとストレートネックはなぜ起こる?

これは日中にかかっている首へのストレスによるものです。

一言で言うと貴方が日中過ごしている姿勢に問題があるのです。

首ヘルニア、ストレートネックに多い姿勢は、頭が前に出てしまっているのです。

この姿勢は、首にとっては大きな負担となります。

顎が前に出る

なぜかと言うと重たい頭を細い首で支えているからです。

頭の重さは体重50kgの人でおよそ5kg、ボーリンングのボールに例えると11ポンドから13ポンドに相当します。

それを支えるとなると頭は本来首の真上にあるのが理想的な位置になります。

しかし姿勢の悪化により頭が前に出てしまうと、首は横から見ると真っ直ぐになりストレートネックを形成します。

そして椎間板に大きな力がかかってしまい、ヘルニアを起こしやすくしてしまうのです。

 

首ヘルニアが悪化するとどうなる?

首ヘルニアは首の痛みだけでなく、神経に当たることで背中や腕に鋭いしびれや痛みを起こします。

ヘルニアというのは椎間板というクッションが壊れて中身が飛び出る事で、すぐ近くの神経に当たってしまう病気です。

首は神経が密集しているところなのでヘルニアが起きると言う事は、神経に触れる危険性が増すと言う事です。

一度起こってしまうと元に戻す事が難しい病気なので、ひどくしない事が症状を悪化させないことに繋がります。

 

朝起きると首が痛い時に、やりがちだけど絶対してはいけない事

①自分で首を動かす
②自分でストレッチをする
③整体やマッサージで首を施術してもらう

この3つは首の痛みに関してNGアクションです。

特に強い刺激を加えると痛みがさらに強くなり、首を動かせなくなってしまう事があるので注意しましょう。

 

首の痛みを悪化させないために自分でできる事とは?

日中の姿勢を意識してみましょう。

具体的には肩と耳のポジションを垂直線上に合わせる事です。

これだけを意識してみてください。

もしデスクワークで目線が下になる、又は目が悪いので画面に近づいてしまって首が前に出る場合は、目線が変わるように画面の高さや位置を調節しましょう。

これだけでも首にかかる負担はかなり減らせます。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回の内容をまとめると、

①朝首が痛い原因は枕が合わないことではない
②痛みの背景にはストレートネックになっている人が多く、首の負荷が増す事によって首ヘルニアを起こしやすくなる
③朝に痛みが起こるのは日中の姿勢のせいだった
④日中耳と肩の位置を正しく意識することで、痛みの悪化を防ぐ事ができる

ぜひこれらを参考にして首の痛みの予防に努めてみてくださいね。

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