自律神経

自律神経の乱れとストレスとの関係

ストレスとは?

ストレスとは、外からかかる力によって物質が歪む現象のことを言い、物理的な力、または目に見えない圧力など、ストレスとなる因子を総称してストレッサーと呼びます。

今回の問題は、目に見えないストレッサーと体との関係に焦点を当てます。

かつての医学では「全ての病気は病原体の侵入によって起こる」と考えられていましたが、現代ではそれだけでは片付けられない複雑な不調を訴える人が、数多く現れてきています。

それが検査ではわからない、原因不明の頭痛、動悸、息苦しさや倦怠感、不眠症などです。

ではこのストレスが自律神経にどのように作用し、体の不調を起こすのでしょうか?これらを一緒に見ていきましょう。

なぜ現代人に原因不明の体調不良が急増しているのか?

本来、人間の体にはストレスに対してしっかりと反応するシステムがあり、厳しいストレス環境下でもしっかりと適応できるようになっています。それが交感神経、副交感神経という自律神経の調整システムです。

しかし、最近ではそれがうまく機能しなくなってきている人が多くなってきているように感じます。

その理由として、膨大なストレスの数に体の対処が追いつかず、その問題が体の不調となってしまっていることが考えられます。

現代人が受け続けている無意識のストレス

ここ十数年でテクノロジーは飛躍的に進化し、パソコン、スマホので多くの情報を収集できる時代に突入しました。

それにより、プライベートでは多くの時間を携帯の画面を見て過ごす人が増えています。

その中で何気なく見ているSNSやニュース、広告によって、人は無意識に膨大な情報を受け取っています。その中で脳は情報処理を続けているため、常に交感神経のスイッチがオンの状態で休まることがないのです。

これによって自律神経は制御を失い、夜間でも交感神経が作動し続け、休息モードに変換されないのです。

体にとっては慢性的にストレスがかかっている状態になり、めまい、動悸、息苦しさ、疲労感、不眠などの症状に発展するわけです。

自律神経の乱れによって起こる代表的な不調

パニック障害

電車のホームに座りこむ女性

パニック障害とは過去に起きたショックな出来事を経験がベースになり、再び似たような状況になると体が異常に反応を起こす現象です。

症状は動悸、息苦しさ、めまいなどで、精神の不安を伴うこともあります。

これらは交感神経が異常に興奮することで、副腎(腎臓の上にある臓器)に刺激が伝わり、そこからノルアドレナリンという物質を過剰に放出します。

この物質が、気管支の拡張、心拍数増加、血圧上昇などの反応を助長することで、このような発作的な症状を起こしてしまうのです。

実はこのパニック障害の症状が、更年期の女性に多く現れています。

自律神経が過敏になっている人は、過去にショックな経験がなくても、条件反射的に交感神経のスイッチが入ってしまい、ノルアドレナリンの過剰放出が起きてしまうのです。

 

不眠症

枕を持つ男性

不眠症にはメラトニンというホルモンが深く関係しています。

メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、眠りにつきやすい状態になると言われています。

メラトニンの分泌量は、日中は少なく、逆に夜になると増加するという風に、1日のなかで分泌量が自動調整されているのです。

「眠りが浅い」「すぐに目が覚める」ひどくなると「睡眠導入剤を服用しないと寝れない」というように、ぐっすり眠れなくなってしまう不眠症は、メラトニンの日内リズムが狂ってしまっていることが、原因の一つとして考えられます。

これは自律神経の交感神経、副交感神経の日内リズムとも深く関係しています。

 

慢性高血圧

血管内圧の上昇
交感神経の働きのひとつに、「血圧上昇」という機能があります。

集中する場合や、急いで目的地に行く場合は、脳や全身にたくさんの血液を送るため、一時的に血圧を上げるのです。

しかし慢性的に交感神経が働き続け、血圧が高い状態が長く続くと、血管の壁には大きなダメージがかかってしまいます。

そうすると最初は弾力性があった血管も、次第に弾力性がなくなって固くなり、交感神経が落ち着いても血圧が下がらなくなるのです。

これが慢性高血圧です。

実はこの動脈硬化、つまり血管年齢の老化の一因に、自律神経の乱れによる生活習慣によって引き起こされるのです。

自律神経の乱れを整えるための日常生活の過ごし方

あまり情報に触れ過ぎないことが大切

自律神経の乱れを整えるのに一番有効な方法。それは1日の中で情報に触れる機会を減らすことです。

その方法として手っ取り早いのは、スマホを見る時間を制限すること。特に夜の時間帯にスマホを見る習慣を減らすだけで、交感神経の活動を抑えることができます。

 

ストレスのかかることは日中に済ませる。

人間の体はストレスがかかると”コルチゾール”という物質を体内に放出し、ストレス環境に適応するように体が反応します。

そしてコルチゾールの分泌量が一番放出される時間帯は起床時がピークで、夜になるにつれて少なくなるという1日のリズムがあります。

よって、集中して仕事をする、会議をする、重要な何かを決める時は出るだけ午前中に済ませるのが良いのです。そして午後には簡単な仕事をこなすようにし、できるだけ夜には持ち越さない。そのような生活習慣にシフトするのが自律神経を整える理想的な生活スタイルと言えます。

 

夜は考えない。明日に持ち越す。

夜に何かを思い出したり、メールが入ってくると、ついついそれに手をつけてしまいたくなりますが、もしそれが明日で良いなら、今は置いておいて明日に回しましょう。

重要であれば、明日の朝に行えば良いのです。

このようにできるだけ明日に持ち越す。という習慣を意識することで、自分の生活スタイルを維持することにつながります。

体のために今日からあなたができることをしてみよう

もしあなたが今自律神経の乱れによって不調を抱えているなら、まずは周りに振り回されず自分のペースを作ることを考えてみましょう。

出来ないようでも、意外にその方が効率が良いことばかりだというのが分かります。

人間本来の自律神経の機能は日中に活動し、夜は休息。

このサイクルは人類が誕生してから、大きく進化していないのです。

よって現代の情報社会の世の中でも、生活スタイルは変化させてはいけない。

ぜひあなたのより良い生活のために、自身の在り方を考えてみる機会にしてみてはどうでしょう?

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