顎関節症

顎が開かない!顎関節症が起きる3の原因とは?

こんにちは。

大阪市中央区本町でカイロプラクティック整体院を運営しているUenishi整体院院長の上西です。

今回のテーマは
「朝顎が開かない!こんな顎関節症は3つの意外な原因で起こっている」
についてお話していきたいと思います。

✔︎ ”朝起きると顎が開かない”という経験をした事がある
✔︎ 昔から口をあけたときにカクンカクンと音が鳴る
✔︎ 大きく口を開けたときにあごが外れそうになる
✔︎ 口をあけるときに痛みが伴う

こんな症状が長年続いているが、どこに相談したらいいんだろう?とお悩みの方へ。

今回は顎関節症を根本的に治す、ヒントをお教えしたいと思います。

顎関節症は非常に複雑なため、良く知らない人も
、分かるように段階を踏んで説明していきます。

ぜひ最後まで付き合いくださいね!

 

顎関節症とは何?

顎関節症とは顎の開け閉めの時、関節の動きがスムーズにできずにパキッといったようなクリック音が出たり、顎関節に痛みを伴う症状のことを言います。

この背景には顎のずれによって、歯のかみ合わせが悪くなっている事があります。

開くときに耳の前辺りでカクンと
音が鳴ったり、開けた状態から閉めようとする際に閉まらなくなったりもします。

ひどくなると顎関節が炎症を起こし
、痛みで口を開けられなくなる事もあります。

 

顎関節症って何科?実際どこで診てもらえばいいの?

歯の相談

多くの方が顎関節症って何科に
行けばいいのか分からないと言います。

一般的には歯医者さんに相談される方が多いと思いますが、実は整体院も顎関節症の施術が可能です。

病院と整体院の大きな違いは、顎関節症に対する見立ての違いにあります。

顎関節症で歯医者の一般的な治療は、歯の状態から噛み合わせの悪さや、噛み締め癖を判断してマウスピースを処方したり、痛みの炎症を薬などで止めたりします。

よって歯医者さんでの顎関節症の治療というのは、歯の環境を検査して、その問題を探して治療するという事になります。

私たち整体院は、顎関節症の施術をどうやって行うかというと、体のゆがみを見てそれを施術し、顎関節の開口機能を正常に促します。

顎の噛み合わせが悪くて、顎関節症を発症している場合、その原因をゆがみから来ていると考え、顎関節はもちろん、首の骨や頭蓋骨、必要であれば背骨や骨盤まで検査します。

よって顎に出ている症状にもかかわらず、全身を診るのです。

このように両者において顎関節症に対する
見立てが全く違うため、ご自身の考え方によって治療の手段を選ぶ必要があります。

 

専門家から見た顎関節症患者の不自然な顎の動きとは?

ここからは、当院で行っている顎関節症の考え方や見立てについてお話します。

まず顎関節症の人に
「口をあけてください!」
とお願いすると
口の開き方、閉じ方が不自然です。

どういう風になっているかというと
、本来ならまっすぐ垂直に開くところが、
左右にスライドしながら
口が開いていくんです。

そして口をゆっくりと開いていくと、顎がずれていくのが分かります。

こんな感じです。

顎関節の異常

そして顎が開ききったときに
「カクン」と音が鳴ります。

閉じ始めるときにまた「カクン」と
もう一度音が鳴って、同じようにスライドしながら閉じていきます。

横から見た顎関節この時、顎関節部分の骨がズレて音が鳴っているんです。

 

顎関節症3の隠れた原因。実はコレが原因で起こっていた!?

実際に詳しく体を診ていくと
、実は顎関節症にはこんな原因が隠れてたりするんです。

側頭骨(頭蓋骨)の位置異常

横から見た頭蓋骨

顎関節とは頭蓋骨の一部である
側頭骨と顎の骨が
繋がっている部分のところです。

だからどちらの骨がずれても
顎関節症になるんですね。

顎関節症の人を診ると、
頭の横にある骨の位置が
ずれていることがよくあります。

これは左右にあるので、どちらか一方がズレてしまっても不具合が起きます。

 

首の筋肉(胸鎖乳突筋)あごの筋肉(咬筋、側頭筋)のこり

顎関節に関与する筋

こちらは、頭蓋骨を横から見た図と下から見た図です。

顎を開閉する代表的な筋肉は、顎の外にある咬筋(こうきん)、側頭部にある側頭筋(そくとうきん)

そして顎の内側には、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)、内側翼突筋(ないそくよくとつきん)

顎の下側には、顎二腹筋(がくにふくきん)、顎舌骨筋(がくぜっこつきん)

顎を動かすために、これだけの筋肉が動いています。

右の胸鎖乳突筋そしてまた、間接的に顎の動きに関与するのが、首にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)です。

もちろんこれらは、左右どちらの顎にもついていて、同じように動いて初めて正常に機能しますが、この動きに異常が起きたときに顎関節症は起こります。

それが食事の際の偏った噛み癖だったり、寝ている時の噛み締め癖によって起こります。

これによって、片側の顎の筋肉だけが発達したり
、筋肉の拘縮(凝り固まり)を起こします。

そして左右の筋肉の緊張バランスが狂って、顎をゆがませてしまいます。

そして更に言うと、これら顎関節症の原因である偏った噛み癖や噛み締め癖は、姿勢が影響を及ぼしているのです。

顎が前に出ているような姿勢を
している人、頬杖をついている人を見たことがありませんか?

このように姿勢が悪いと
、首の筋肉はすぐに固くなります。

それが長い期間続くと
、固く縮んだ筋肉によって、顎を片側に
引っ張るようになるのです。

このような事が
きっかけになり、顎関節症に発展していきます。

 

背骨や骨盤のゆがみ

じつは背骨のゆがみも
、顎関節症と関係があるんです。

側頭骨のズレや顎の筋肉の凝りの発生源を更にたどると、
背骨や骨盤のゆがみによって起きている事があります。

下の図を見ると、その関係がよく分かります。

骨盤と背骨の歪み

本来ま水平状態の骨盤に傾きが起きると、それによって背骨、肩甲骨の位置が変化し、全体的に姿勢が崩れてしまいます。

しかし、頭(
目線)は無意識に水平を保とうとするため
、目の位置だけは水平をキープしようとします。

そうなると、片側の首や顎の筋肉
だけ引っ張られるのです。

実際に意図的に、肩を斜めにして
頭だけをまっすぐしてみると、片側の首筋が引っ張られるのが
分かると思います。

これらが顎関節症を起こしている原因と
なっている事が多いのです。

自分で顎関節症を予防したい!顎関節症のセルフエクササイズをご紹介

このように顎関節症は複雑な原因で起こるのですが、ご自身でできることも実はあります。

顎周りの筋肉を自分でほぐす事で、顎関節症を未然に防ぎ、また悪化を止める事だってできます。

まずは自分でセルフエクササイズすることから始めてみましょう。

そして、できれば朝の歯磨き時やおやすみ前に、定期的に続けてみましょう。

まずはこちらの動画を観ながら行ってくださいね。

 

まとめ

今回の内容をまとめると、

✔︎ 顎関節症とは顎のズレによって、クリック音や炎症による痛みを伴う病気である
✔︎ 病院と整体院とでは、顎関節症の見立てが根本的に違う
✔︎ 顎関節症の人は口を開ける時、顎が特徴的な動きをする
✔︎ 顎関節症で正しい治療ができないでいると、関節円板の損傷や、脱臼に発展する事があるので注意が必要
✔︎ 顎関節症が起こる原因は、①側頭骨のズレ ②首や顎の筋肉のこり ③背骨や骨盤のゆがみが背景にある事が多い
✔︎ 自宅でセルフエクササイズを行うことで、顎関節症の緩和や予防にもなるので、定期的にやったほうが良い

筋肉のアンバランスや
背骨、骨盤のゆがみがあれば、整体院でその矯正も必要ですし、歯列や歯に問題があったら歯医者さんで治療をする必要もあります。

両方の専門家のアドバイスを聞いて、自分に合った治療法を選択する必要があるでしょう。

顎関節症の発生原因は歯のみに留まらず、体全体の影響も受ける、非常に複雑な問題です。

顎関節症を根本から治そうとお思いなら、一部の考え方だけでなく、広い視点で原因を見つける事が望ましいです。

そうすれば、あなたが長年悩んでいた症状から解放される事でしょう。

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