顎関節症

顎関節症を放置すると3年後、顎に起こる3つの問題

顎関節症になってしまう事で日常生活の行動、例えば食事をする時に痛みが出てうまく食べられなかったり、歯医者さんに行って口を大きく開ける事ができないなどの問題が起こってしまいますよね?

しかし、顎関節症を治療するためにどこに行けば良いのか分からなかったり、仕事やプライベートで忙しく治療の優先順位が一向に上がらずに、そのまま放置してしまってはいませんか?

しかしこの顎関節症は放置していても治らないどころか、どんどん悪化していく可能性の方が高いのです。

今回は顎関節症を放置するとどうなってしまうのか?体の内部の仕組みから詳しくお話ししていきます。

もしあなたが今顎関節症で、ちゃんとした治療をしていないなら、この記事を真剣に最後まで見てください。

顎関節症は放置し続けるとどうなるのか?

顎関節内にある関節円板が割れてしまう

顎の関節円板

顎を動かす顎関節の場所は耳の穴のすぐ前に位置しています。

そして顎関節が動きの中心となって顎全体が回るように動き、口が開いたり閉じたりするのです。

その顎関節の中には関節円板というクッションのような物があって、顎関節内に挟まるように存在しています。

これをクッション材として顎は滑らかな動きができているのです。

しかし顎関節症を放置すると、そのアンバランスな顎の動きによって関節円板に過度な不安がかかり割れたり潰れたりしてしまうのです。

顎関節の脱臼が起こりやすくなる

顎の動き

上の画像を見てください。

こちらは口を開けるときの顎関節の動きを書いた図になります。

このように通常口を開ける時は、顎関節の関節面が前にスライドしながら口を開けているのが分かると思います。

このような動きは他の関節では起こりませんが、顎関節にだけこのような少し亜脱臼(顎が外れそうになる現象)をしながら動いているのです。

よって他の関節よりも脱臼しやすい構造なのです。

顎関節症の人は口を開く時にこの亜脱臼の動きが通常の人よりも大きく、放置してしまうと顎関節脱臼のリスクが上がってしまうのです。

よって口を開けたとたん、アゴが外れて口が閉まらないという事が起こってしまうのです。

しかもこんな事が癖になってしまったらどうでしょうか?

安心して食事もできなくなってしまいますよね?

炎症を起こして痛みが増幅する

アゴがずれた状態で口の開閉運動を何度も行なっていると、関節円板の損傷を起こすことは先ほどお話ししましたが、実はそれをきっかけに顎関節内に炎症を起こしてしまう事があるのです。

顎関節症により関節円板が損傷されると、崩壊した細胞などからヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質が放出されて炎症が引き起こされます。

そうなると今まで感じていた痛みとは別次元の痛みに変わります。

顎の痛みは増幅し、頬の方にまで広がってさらに苦痛を強いられるようになります。

そして少しあごを動かすだけでも痛みを感じて、痛み止めなどの薬で症状を止めないといけなくなります。

どうすれば顎関節症を悪化させずに済むのか?その意外な解決法とは?

これまでの内容をまとめると、顎関節症を放置すると起こりうる3つの問題は

①顎関節内にある関節円板が割れてしまう

②顎関節の脱臼が起こりやすくなる

③炎症を起こして痛みが増幅する

ということでした。

このように顎関節症の症状は放置してしまうと10年後にあごの状態は軽くなることはまずなく、ほとんどのケースで悪化してしまいます。

そしてもう一つ大切なことは、顎関節が起こる大きな原因の一つとして、首から下、いわゆる背骨や骨盤の歪みによっても起こるということを知っておいてください。

もし歯医者さんでマウスピースなどの治療をずっと続けているのに顎の痛みが良くならない場合は、背骨、骨盤の歪みを治す必要がるかもしれません。

顎関節症の解決の糸口は「土台部分の安定性」すなわち、骨格に歪みがない事がとても大切なのです。

顎関節症の意外な原因について詳しく知りたい場合は、こちらも是非チェックしてみてください。

朝顎が開かない!こんな顎関節症は3つの意外な原因で起こっている

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