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腰痛

【腰痛】座ると痛い・立つと楽の原因と改善法

「座ると腰が痛いのに、立つと楽になる」

そんな症状で悩んでいませんか?

このタイプの腰痛は、特にデスクワークや長時間の運転など、座っている時間が多い人に起こりやすいのが特徴です。

本記事では、このような腰痛の原因や考えられる病気、そして日常でできるセルフケアについてわかりやすく解説します。

 

座ると腰が痛い・立つと楽になるのはなぜ?

腰椎や椎間板への負担

人間の腰椎はS字カーブを描いており、立っている時はその自然なカーブが腰への負担を分散しています。しかし、座ると骨盤が後ろに倒れやすくなり、このカーブが崩れます。

その結果、椎間板にかかる圧力は立位の約1.4倍になるといわれています。特に長時間同じ姿勢を取っていると、椎間板が圧迫されて中の水分が押し出され、腰痛を誘発するのです。

これが「座ると腰が痛い・立つと楽」と感じる大きな理由です。

 

筋肉の緊張と血流の悪化

座り続けると腰回りの筋肉(腰方形筋、腸腰筋など)が収縮し、硬直状態になります。さらに、太ももの裏やお尻の筋肉も圧迫され、血流が悪くなるため、痛みやしびれを感じやすくなります。

立ち上がる際に筋肉が伸びて血流が改善する場合、「楽になる」と感じることがあります。

 

姿勢の影響(猫背・前かがみ)

猫背や前かがみ姿勢は、背中の丸まりによって骨盤を後傾させ、腰椎の自然なアーチを崩します。その状態で座り続けると椎間板に強い負担がかかり、腰の奥深くに痛みを感じやすくなります。

特にパソコン作業やスマホ操作で前かがみになりがちな人は注意が必要です。

 

考えられる腰痛の種類と特徴

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板の一部が外に飛び出し、神経を圧迫することで強い腰痛や足のしびれを起こします。座っている時は椎間板への圧が増すため痛みが強く、立つと軽減することが多いです。

 

坐骨神経痛(梨状筋症候群)

長く座り続けてお尻の奥にある梨状筋(りじょうきん)が硬くなると、その下を通る坐骨神経(ざこつしんけい)を圧迫します。

座ると筋肉に押しつけられる形になるため、腰からお尻、太ももにかけて痛みやしびれが出やすく、立つと神経への圧迫が和らぎます。

 

筋筋膜性腰痛

腰方形筋

腰の筋肉や筋膜に細かな損傷や炎症が生じるタイプの腰痛です。長時間の座位で腰を支える筋肉がこわばり、痛みが出やすくなります。体を動かすと血流が改善するため、立つと楽になる傾向があります。

 

仙腸関節炎

仙腸関節

骨盤を形成する、腸骨と仙骨の関節部分を「仙腸関節」言います。「仙腸関節」に炎症が起きると、座った時に腰の下の部分に強い痛みを感じます。

立位で関節への負担が軽減する場合、症状が和らぐことがあります。

 

長時間座位による骨盤の歪み

座る時の骨盤の傾き

左右どちらかに体重をかけて座る、足を組むといった癖は骨盤を歪ませます。歪んだ骨盤は周囲の筋肉に過剰な負担をかけ、腰痛を生じさせます。

座る時間が長いほどその影響は強くなり、「座ると痛い・立つと楽」という症状につながります。

 

放置するとどうなる?リスクと注意点

腰痛を放置すると次のようなリスクがあります。

・腰痛が慢性化し、筋肉の緊張が取れなくなる。
・関節炎が進行すると、座ることも立つことも困難になる。
・神経症状(しびれや足の力が入らない)が出るケースもある。

 

座るときの腰痛を軽減する方法

正しい座り方(骨盤を立てる・背もたれを活用)

骨盤を立てて座り、腰の自然なカーブを保ちましょう。深く座って背もたれを使うのも有効です。椅子の高さは標準からやや高めがおすすめ。座面は沈まないような比較的硬めのものを選びましょう。

 

クッションや腰当ての利用

お尻の下にクッションを敷いたり、腰の背もたれ部分にサポートクッションを使うことで、腰椎のカーブが崩れにくく、椎間板や筋肉への負担を減らせます。

 

30分ごとの立ち上がりストレッチ

「30分に一度立ち上がる」といっても、ただ立つだけでは十分ではありません。腰痛を和らげるには次のような簡単なストレッチを組み合わせると効果的です。

・前屈みストレッチ
立った状態で両手を太ももに添え、ゆっくりと前に倒して背中と腰を伸ばします。腰に負担をかけないよう無理をせず、10〜15秒程度キープします。

・後屈ストレッチ(腰反らし)
両手を腰に当て、ゆっくりと体を後ろに反らせます。椎間板にかかった圧を解放するのに有効です。

・体側伸ばし
両手を頭の上で組み、体を左右にゆっくり倒して腰と脇腹を伸ばします。デスクワークで縮んだ腰回りの筋肉が緩みます。

・股関節の回し運動
片足を少し上げて外回し・内回しを数回行い、股関節をほぐします。腰の安定性を高める効果があります。

これらを合わせても2〜3分でできるので、仕事の合間でも取り入れやすいです。

 

自宅でできるセルフケアと運動

腰痛で「座ると痛い・立つと楽」と感じる場合、筋肉の柔軟性や骨盤の安定性を高めることが大切です。ここでは、自宅で簡単にできるストレッチとトレーニングを紹介します。

腰方形筋のストレッチ

脇腹のストレッチ

腰方形筋は腰の奥にある筋肉で、長時間座ると縮みやすくなります。

やり方

  1. 床に座り、右足は膝を曲げて前に、左足は膝を曲げて後ろにする。
  2. 両手を頭に置き、上半身を左に倒す。
  3. 腰と脇腹が伸びていることを確認。
  4. そのまま 15〜20秒キープ。
  5. 脚の位置を変えて左右交互に2回繰り返す。

中臀筋のストレッチ

お尻のストレッチ

お尻の横にある中臀筋は骨盤を安定させる筋肉です。硬くなると坐骨神経を圧迫しやすくなります。

やり方

  1. 仰向けに寝て、左足首を右膝に乗せる。
  2. 右膝を両手で抱えて、自分の胸に引き込む。
  3. お尻の外側が伸びているのを感じながら 20秒キープ。
  4. 左右を交互に 2回ずつ行う。

内転筋のストレッチ

内もものストレッチ

内ももの筋肉(内転筋)は骨盤の歪みに関係し、硬いと腰痛の原因になりやすいです。

やり方

  1. 足を大きく広げ、つま先は外に広げる。
  2. 両手を水平に広げる。
  3. 右の膝を曲げながらゆっくり右足に体重移動していく。(その時左足は伸ばしたまま)
  4. 左の内ももが伸びているのを確認し、そのまま15〜30秒キープ。
  5. これを左右交互に2回繰り返す。

ポイント

ストレッチは 毎日少しずつ継続すること が大切です。痛みが強い場合や動作中にしびれが出る場合は無理せず中止してください。

 

専門医に相談すべきタイミング

次のような場合は早めに整体院や医療機関を受診しましょう。

・腰の痛みが強くなり、長く座れなくなってきた
・痛みの範囲が広がってきた
・「座ると痛い・立つと楽」から「立っても痛い」に変わった
・強いしびれや痛みが続く
・足に力が入らないなどの神経症状がある

 

まとめ

腰痛で「座ると痛い・立つと楽」と感じる場合、その背景には 姿勢の乱れ・筋肉の硬直・椎間板や骨盤への負担が隠れています。

放置すると慢性化や神経症状につながる恐れがありますが、日常生活に少し工夫を取り入れるだけで症状の改善や予防が可能です。

  • 正しい座り方を意識する
  • 30分ごとに立ち上がってストレッチをする
  • 腰方形筋・中臀筋・内転筋を伸ばすセルフケアを習慣化する

これらを継続することで、腰痛が軽くなり「長時間座っても痛みに悩まされにくい体」へ近づけます。

ただし、痛みが強くなったり、立っても楽にならず「どの姿勢でも痛い」と感じるようになったら、整体院や医療機関での相談が必要です。早めの対処が将来的な悪化を防ぎます。

今日からできるセルフケアを1つでも取り入れて、腰痛のない快適な生活を目指しましょう。

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