あなたは今までに日常生活の中で、肩こりや背中の痛み、腰痛を持っていて、そしてたまに寝違えやぎっくり腰を経験した事はないだろうか?
このように肩こりや腰痛が慢性化している人がたまに突発的な激痛を伴う症状を発症する場合、単なる疲労症状でない事が多い。
実はその理由が背骨のゆがみにあるという事が少なくない。
今回はこのような慢性的な症状の裏に隠れている背骨のゆがみについて詳しくお話ししたい。
背骨はなぜゆがむ?
背骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個というふうに24個のブロック状の骨が積木状に縦に並んでいる。このように背骨は一つの棒状の骨ではない。
その理由は上半身の体重を支えながら、その上半身を前後左右に動かす必要があるため、日常生活で背骨は歪んでしまいやすい。
そして人間は日常生活で左右対象の動きをすることは少ない。
例えば仕事。デスクワークなら右手で持つマウスや書類の位置など、常にその限られた環境の中での動きになるので、どうしても決まった動きになってしまう。
それ故に、その動きの反復によって徐々に背骨のゆがみが作られていってしまう。
そしてスポーツ。マラソンなら左右対象の動きだが、野球、ゴルフ、バレーボールの一定方向だけの動きをする運動や、サッカー、ラグビーなどポジションによって特定の動きが多くなる。それによっても背骨のゆがみは発生する。
こうしてまっすぐだった背骨がねじれや骨同士のズレを起こし、正しい位置からどんどん外れてしまうことによってゆがみが発生し、そのゆがみによって肩こりや腰痛が慢性化してしまうのだ。
肩こりや腰痛がひどい人は背骨のゆがみも強くなっている!?
そして寝違えやぎっくり腰のように痛みが急にひどくなったり、痛みがだんだん強くなってしまうのは背骨のゆがみによって神経の問題が発生するリスクが高くなる。
それは背骨の中に脊髄というものが通っているからだ。
脊髄とは中枢神経の一部で、脳からの指令を全身に送る中継地点のようなものであり、サッカーで言うと脳が監督、脊髄はキャプテンのようなものである。
背骨がゆがむと神経に圧迫が起こりやすくなる。そしてたちまち圧迫が起こってしまうと中枢神経の指令が脊髄のところで止まってしまい、末梢神経まで信号が送られなくなるという事が起こる。
サッカーでもキャプテンの指示が選手に聞こえなくてチーム全体の連携がうまくいかない事があるが、体にもそんな事が起こってしまうのだ。
体の場合、神経が圧迫されるとそこに繋がる筋肉が硬くなるという事が起きる。それは単なる疲労の硬さとはまるで違うので、マッサージやストレッチなどでは取れないのだ。
こうして肩こりや腰痛は単なる疲労の域を超え、症状が慢性化し痛みも強くなってくるという訳だ。
寝違えやぎっくり腰というのは背骨のゆがみによって異常に固くなった筋肉が一瞬伸ばされた時に起こる。
よって背骨のゆがみを放置することは健康上あまりオススメしない。
日常生活環境によって背骨のゆがみが作られる要素が多いだけに、車のように定期点検は必要不可欠なのかもしれない。
今回は背骨になぜゆがみが起こるのか?ゆがみが起きると体にどのような事が起こってしまうのかについてお話ししてきた。
あなたの生活に思い当たる事があれば、ぜひ参考にしていただきたいと思う。
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