腰痛

20代で起こる腰の痛み7の原因

「若いのに腰が痛いなんて言っていてどうするの?」

年上の人との会話で、”腰が痛い”と言うとこのような言葉が返ってくることがよくあります。

一般的に腰痛は年寄りが患うものだと思っているからなんでしょうね。

私も昔はそう思っていました。

そんな私も25歳の時、ひどい腰痛を起こしてしまった経験があるんです。

その時は「まさか自分が腰痛になるなんて?」って思いましたね。

確かに腰痛というのは中高年に多い症状ですが、その一方で若い20代でも起こることがあるのです。

そして意外に症状は長引き、痛みを引きずる人が多いのが特徴です。

ではなぜ20代という若さで腰の痛みが起こってしまうのでしょうか?

その原因は、それよりもっと若い学生時代や、日常何気なく行っている習慣によって原因が作られているのでした。

今回は、20代で起こる腰の痛みに関連する7つの代表的な原因についてお話ししていきます。

 

腰椎分離症

この腰椎分離症は学生時代にクラブ活動等で、ハードな運動をしている人に多く起こります。

簡単に言うと、腰椎の疲労骨折です。

ではなぜ「腰椎骨折」じゃなく「腰椎分離症」と呼ぶのかと言うと、骨折した場所がくっつかないままに治るからです。

本来は一つのユニットだった椎弓と椎体が、分離して離れてしまっているのです。

腰椎分離症

そうなると、背骨が不安定になってしまってうまく支える事ができなくなります。

その代わりに腰の筋肉が固くなるので、それによって腰の痛みが出やすくなるのです。

 

猫背姿勢

スマホを見る人

最近20代の若い人のなかで姿勢が悪くなっている人は多く、椅子に座っても背筋を真っ直ぐにする事ができなくなっているように思います。

背中が丸くなるような猫背姿勢は腰に対して大きな負担になります。

例えば、長時間スマホやパソコンの使用で猫背が続くと、腰の骨がずれてしまったりします。

そうすると、腰の神経を圧迫してしまってしびれを伴うような腰の痛みを起こすようになってしまいます。

 

太ももの筋肉ハムストリングが固い

ヨガのレッスン

学生時代から体が固い人が、部活を辞めてから全くストレッチをしなくなり、20代になって運動不足に陥ってしまうケースがよくあります。

その場合、もともと固い筋肉はますます固くなります。

特に太ももの裏の筋肉ハムストリングが固くなると、骨盤を強く引っ張って前屈や開脚ができなくなります。

そしてこうなると間違いなく腰の筋肉も固くなり、体を動かす際に腰の痛みが出るようになります。

✔︎朝起きた時に腰が痛い

✔︎椅子から立ち上がった時に腰が痛い

というのはハムストリングが固くなりすぎているという原因で起こっている可能性が高いです。

 

扁平足

子供の扁平足

扁平足は足の形もさることながら、腰に大きな負担をかけます。

扁平足になると足のクッション機能がなくなってしまい、歩く時に地面からの衝撃吸収ができなくなるからです。

その衝撃は全て腰に伝わってしまうので、このような人は歩くたびに腰が痛くなってしまうのです。

 

O脚

O脚の人の脚のシルエット

O脚も腰の痛みの大きな原因の一つになります。

O脚は脚が外に開いて形が悪くなってしまうだけではなく、骨盤まで開いてしまうというところが問題なのです。

骨盤が開いてしまうことにより、さらに骨盤の歪みも起こりやすく左右の骨盤の高さが変わってしまったり、骨盤にねじれを起こしてしまったりします。

この骨盤の歪みによる腰の痛みは、脚から骨盤に力が真っ直ぐに伝わらない事が原因で起こります。

 

外反母趾

外反母趾の足

外反母趾は一見女性に多い症状に思いがちですが、実は男性にも起こるのです。

外反母趾の一番の難点は、足の親指に力が入りにくく、歩く時や立つ時に、親指で地面を支える事ができなくなるという点です。

足の親指というのは立っている時、または歩く時体重を支えるのにとても重要な役割をします。

外反母趾というのは親指が小指側に曲がってしまうので、指がしっかり地面に接地しません。

その状態で歩くと足裏の踏ん張りが効かず、重心位置が変化し、不安定な歩き方になってしまう事で骨盤の大きな歪みに発展します。

そうして腰痛を起こしやすい体になってしまうのです。

 

オスグット病

学生時代に膝のお皿の下付近の骨がとても痛くなった経験はありませんか?

これはオスグットシュラッター病と言って、膝の前の部分、お皿の下の脛骨という骨が出っ張ってくる病気ですが、これは太ももの前の筋肉、つまり大腿四頭筋の緊張が強くなることによって骨が強く引っ張られて、骨の変形を起こしてしまってるのです。

ということは、大腿四頭筋の収縮によって骨盤は前傾してしまいます。

よって反り腰になってしまいます。

過去にオスグット病を経験した人の腰をよく見ると、腰が反っている人が多く、それが原因で腰の痛みも出やすいのです。

 

【まとめ】20代が発症する腰痛に共通する原因とは?

20代で腰痛の男女が持っている代表的な問題をまとめると、

① 腰椎分離症
② 猫背姿勢
③ ハムストリングが固い
④ 扁平足
⑤ O脚
⑥ 外反母趾
⑦ オスグット

この7つを更にグループに分けると、

①は腰の骨の問題、②は姿勢の問題、③〜⑦は下半身の問題です。

つまり、こう言い換える事ができます。

①は、腰椎の酷使によって起こる問題、つまり学生時代のハードな部活経験
②は、スマホやゲームなどに時間を費やしている時の悪姿勢
③〜⑦は、骨盤から足裏を含めた下半身の骨格にゆがみがあって起こる現象

ハードな部活やバイト経験があり、姿勢が悪く、下半身の骨格にゆがみがある人は、20代でも腰痛のリスクが上がるのです。

あなたはどうですか?

もし今腰痛をお持ちの場合、どれか一つが解決するだけで、腰痛はかなり楽になるかもしれませんよ!

たとえ過去に腰椎分離症を起こしていても、その方に骨盤や足首のゆがみなどの問題が残っている場合、それをクリアにするだけでも、日常生活は大きく変化する事でしょう。

諦めずに、一度自分の体を詳しく見てもらいましょう。

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