夜、ベッドに仰向けになると
「なんか、つま先が外に向いてるな…」
そんな風に感じたことはありませんか?
自分の意志ではまっすぐにしているつもりなのに、自然と足先が外側にパタンと倒れてしまう。
「これって普通なの?」「放っておいても大丈夫?」
実はそのサイン、骨盤の歪みが原因かもしれません。
この記事では、
①なぜ仰向けでつま先が外に開くのか?
②骨盤との関係
③改善するためのセルフケア方法
をわかりやすくお伝えします。
目次
つま先が外に開くのはなぜ?
仰向けに寝たとき、足がまっすぐを向かずに外に倒れてしまうのは、太ももから股関節にかけて筋肉の緊張バランスが崩れているサインです。
特に注目すべきは「股関節の外旋筋」という筋肉たち。
この筋肉が緊張して硬くなっていると、足全体が外側に引っ張られるようになり、無意識に足先が外向きになってしまうのです。
隠れた原因は「骨盤の歪み」だった!?
この股関節周りの筋肉のアンバランス、実は骨盤の歪みから来ていることが多いのです。
たとえばこんな習慣や心当たり、ありませんか?
②長い間運動をしていない。
③靴のすり減り方が左右で違う。または偏っている。
こうした日常のクセによって、少しずつ骨盤が傾いたり開きやすくなり、結果として筋肉のバランスが崩れてしまいます。
骨盤と股関節の深い関係
骨盤は上半身の「土台」部分であり、股関節は骨盤から受ける上半身の体重を足に伝える役割をしています。
その骨盤と股関節は、バランスを取るように連動して動きます。
具体的には…
・骨盤が前傾すると、股関節は外旋(外向き)しやすくなる
・骨盤が後傾すると、股関節は内旋(内向き)しやすくなる
つまり、骨盤の角度や位置の歪みが、股関節の回旋のクセを作るのです。
これが寝たときのつま先の向きとして「外に開く」という形で表れるわけです。
《ちょっと専門的に言うと…》
骨盤と股関節は、後ろは「仙腸関節」、前は「恥骨」から「股関節関節包(かんせつほう)」といった構造でつながっており、骨盤が歪むと、股関節の位置が変化し、動きの自由度や角度にも影響を与えることが分かっています。
そしてそれは、筋肉のアンバランスにも直結します。たとえば…
・外旋筋(梨状筋・双子筋など)が過緊張になる
・腸腰筋が短縮して骨盤をより前傾させる
などの現象が起こり、つま先が外に向いてしまう“クセ”が定着してしまうのです。
骨盤の歪みを放っておくとどうなるの?
骨盤の歪みをそのままにしておくと、つま先の向きだけでなく…
・肩こり
・腰痛
・猫背
・下腹ポッコリ
・O脚・X脚
・冷え性やむくみ
・太もも、ふくらはぎの張り
といった不調の原因にもなりかねません。つまり、つま先の向きは体からのSOSサインなんです。
今からできる!骨盤バランスを整える簡単ストレッチ
ではどうすれば改善できるのでしょうか?まずは簡単なストレッチから始めてみましょう。
「足先ゆらゆらストレッチ」(寝ながらできる!)
①仰向けに寝て、足を肩幅より少し広げる
②両足のつま先を真上に向けた状態から、つま先を両方同時に内側、そして外側と交互に回転させながら揺らす。(車のワイパーのような動きをイメージ)
③股関節から動かすようなイメージを持つと上手くできます。
※ストレッチポールを使うとより効果的に行えます。(ストレッチポールを床に置き、骨盤の中心から背骨に向かってストレッチポールが当たるように、その上に仰向けに寝転がって行う)
これを毎日続けることで、骨盤周りの筋肉がほぐれ、少しずつバランスが整ってきます。
つま先の向きに意識を向けてみよう!
仰向けで寝たときのつま先の向きは、実はあなたの骨盤の状態を映す鏡のようなものです。
「なんとなく変だな」(足が開いていたり、左右で差を感じる)と思ったら、それは骨盤からのサインかもしれません。小さな変化を見逃さず、今日から少しずつケアを始めてみましょう。
自分でどうしようもない場合は、整体に相談してみよう!
もしセルフケアでもどうしようもない場合は、専門家に相談をしてみましょう。
つま先の向きが広がって変化しない原因は、上記のような問題が長期化して、股関節のずれ、骨盤の複雑な歪み、または筋肉の緊張が強くなっている事が考えられます。
整体ではそのような問題を検査して見つけ、ピンポイントに調整していきますので、ご自身で行うよりも的確に改善させる事ができます。
悩んだときは、ぜひ一度相談することをお勧めします。
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