外反母趾の痛みが強く歩くのもままならない。
そんな足の状態に悩まされて手術をしようか迷っているあなた!
ちょっと待って下さい。
手術に踏み切る前にあなたに知っておいて欲しい事があります。
まずあなたが手術をしたい理由はなんでしょうか?
見た目を変えたい?
外反母趾で履けない靴を履けるようになりたい?
足の痛みやしびれを少しでも減らしたい?
ではその悩みを解決し、その後も長い間続くという事を考えた時に手術がベストの選択だと確信していますか?
その部分が曖昧だと、結果が思うようにいかなかった時に後で嘆くことになってしまいます。
結局はあなたが望みや悩みが手術後見事に叶い、5年後10年後もそれが続く必要があるわけで、そのためにベストな治療法が何かを自分の目で見極めて欲しいということです。
そこで私の見解をお話しします。ぜひあなたの中で考える一つの材料として下さい。
外反母趾を根本解決するには足本来の機能を元に戻すこと
外反母趾の治療に関して多くの人が間違った考えを持っています。
それは曲がってしまった親指の部分のみに焦点が当てられ、足の親指の出っ張りを無くし指を広げるという所だけにフォーカスしてしまいますが、これではうまくいきません。
外反母趾を解決するためには足裏全体に目を向けることが大切です。
実際には足全体に異常が起きていて、外反母趾はその一部と考えてもらった方が良いでしょう。
外反母趾を治したければ、曲がった親指だけを考えるのではなく足全体のバランスを考えなければいけません。
つまり足指を広げることに加え、足のアーチを作って足全体、特に親指で体重を支える事ができる足本来の機能を取り戻した足にする必要があります。
そうすることによって外反母趾で痛みのある場合には、足の親指の付け根に集中していた体重が足全体に分散することで痛みが引き、指を使って正しく体重を踏ん張れることができるので、親指も元の正常な位置に戻るのです。
このように根本原因が解決されれば、自然に痛みは引いて症状は良くなります。
手術は足の形成が目的で痛みを取る事は想定していない
外反母趾がひどくなってお医者さんに行くと手術をすすめられる事があります。
外反母趾の手術は一般的に足の親指の付け根の骨(中足骨)を切って動かし角度を変えて固定するというものです。
しかしこれは足の親指の見た目を変える事が目的であり、手術で足のアーチを作って痛みの出にくい足にするというのには不向きです。
外反母趾の形を整えるための形成手術とも言えます。
そうなると高い確率で再発の可能性があります。
なんども言いますが手術をして一見足の形が綺麗に変わっても、親指に体重を乗せて踏ん張るということができるようになるわけではありません。
手術を考えている方に伝えたい事
外反母趾を抱えている人で手術を考える人には、痛みを軽くしたい、足の見た目を良くしたい、履きたい靴を履けるようにしたいなど理由は様々ですが、どの理由にしても慎重に考える事が重要です。
なぜなら先程も話した通り手術は見た目の改善を重視するために、足の機能性の改善という事は考えて行わないからです。
足の機能性を考えないということはまた外反母趾が再発してしまうリスクがあるという事です。
手術後しばらくたってまた外反母趾が出てきたり、足の付け根の痛みが一向に治らないといった報告は実際にたくさんあります。
今のお悩みを早く解決したい気持ちはわかりますが、そのようになった理由をしっかり理解し先の未来を想定して選択していただきたいと思います。
もちろん手術をしないで治す方法はあります。
当院は外反母趾を手術しないで改善していきます。
質問、ご相談も受け付けております。お気軽にご連絡ください。
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