女性に多い外反母趾。
形の悩みもさることながら、足の親指の付け根に起こる痛みがかなり辛いですよね。
お気に入りの靴も激痛で履けなかったり、仕事でヒールを使って歩くのが苦痛でしょうがない。
出先で痛くなると、靴を脱いで帰りたい。
このように外反母趾で起こる親指の付け根の痛みは想像以上に辛くなります。
そこで今回はどうして女性の多くが外反母趾になってしまうのか?
外反母趾が痛い場合、それを最小限に抑えるのはどうすればいいのか?についてお話ししていきます。
目次
外反母趾とは?
外反母趾とは、足の親指の付け根の関節を支点に親指が外側(小指側)に曲がってしまうことを言います。
一般にかかとから足の内側のラインに対して15°から20°以上曲がると外反母趾と言えます。
外反母趾の特徴は親指の曲がり始めに指の付け根の関節に激しい痛みを感じ、さらに靴の内側が当たることで激痛になり、歩くこともできないほど辛くなる事です。
そして親指が曲がり続けると、足の横幅が広くなって足全体の形が大きく変わってしまいます。
今まで履けてた靴が履けなくなったり、履きたい靴があっても足に合わないというようなことになってしまいます。
軽度の外反母趾をそのまま放っておくと?
外反母趾の初期は痛みがありますが、足の親指自体の曲がりはそんなにひどくありません。
すぐに治るだろうとか、忙しいからといってそのまま放っておくと、さらなる痛みとともに足の付け根の曲がりはどんどん進行していきます。
しかしそれでも放っておくと、痛みは徐々に減っていくのが外反母趾の特徴でもあります。
ただ曲がりがひどくなってしまうと、その時すでに足の親指の付け根の関節は変形を起こし始めていて、関節がボコっと膨らんだように形が変わります。
そして足全体をみてみると足の横幅がどんどん広がり、アーチは無くなって指同士も重なり合ってしまうという深刻な状態になります。
外反母趾の痛みと変形はなぜ起こるのか?
なぜ普通に生活しているだけなのにこのような外反母趾になってしまうのでしょうか?
おそらくヒールやパンプスなどの靴によって起こるというのが、多くの人が思いつく原因だと思います。
しかし、外反母趾になる根本的な原因というのがあります。
それは足指がうまく使えていないことから始まります。
どういうことかというと、そもそも外反母趾になりやすい人の親指は宙に浮いているか、地面に軽く接している程度なのです。
親指に体重が乗っていないという事です。
こうなると足の付け根とかかとの2点に体重がかかっている状態になります。
そのせいで立っているときや歩く時にいつも足の親指で踏ん張る事ができません。
本来は親指が地面について体重が乗る事で足全体に体重が分散するのですが、親指が浮いてしまうとかかとと指の付け根の関節の2点に体重が集中して接地している箇所に負荷がかかります。
そして親指でしっかり踏ん張れていると、指は常に正しい位置で固定されるので曲がることはありませんが、体重が乗っていない親指は靴に押されて変形しやすくなります。
そしてどんどん小指側へ曲がり始めます。
これが親指の付け根に痛みが出て曲がっていく外反母趾の原因です。
そしてある程度曲がり切ってしまうと痛みがマシになりますが、その頃には関節が変形して固まってしまいます。
痛みは止まりますが、親指をはじめとした指全体で体重を踏ん張ることはさらに困難になります。
外反母趾になりやすい人の4つの特徴とは?
浮き指
なず外反母趾の特徴として一番多いのが「浮き指」の人です。
浮き指とは足の親指を付け根から曲げたときに足の甲側に90度以上曲がる人のことです。
浮き指の人の特徴は足が地面についていなくても、上の写真のように足先が上を向いてしまいます。
もちろん歩くときにも足の親指は浮いてしまい、地面に接地しなくなります。
魚の目、タコがある
外反母趾の人は足裏や足指の上に魚の目やタコができてしまうのも特徴です。
なぜ足の裏や指の上などに魚の目やタコができると思いますか?
これはその場所に体重が集中していたり、靴が当たってしまっているからです。
指の上にタコができるのは、歩く時に靴の内側の上部分に指が当たり続けています。
これは浮き指の人に多いです。
そして足裏の魚の目やタコはそこに体重が集中していることを示しています。
足裏全体でバランスよく立つ事ができていないために一部分に体重が集中し、皮膚が分厚くなっているのです。
かかとがひび割れを起こしている
足指をうまく使えないために必然的にかかとに重心がかかります。
そうすると皮膚が角質化して分厚く、場合によってはひび割れたりします。
このようにかかとの皮膚が固くなったりひび割れを起こすというのは、外反母趾の人に多い特徴の一つです。
扁平足
扁平足の方は足の縦アーチ、横アーチが少ないために体重バランスが悪くなります。
この場合も親指は正しく踏ん張れることができずに、その影響で外反母趾が起こりやすくなります。
痛いのを我慢してヒールやパンプスを履き続けると外反母趾はどんどん悪化する!
そんな人がパンプスやヒールを履く生活を続けると、さらに外反母趾になりやすくなります。
どうしても仕事柄ヒールを履かないといけない、ヒール以外に合う服がないという理由で痛いのを我慢して履き続ける人がいますが、これは良くないです。
間違いなく悪化しますし、今度はそのヒールも履けなくなるほど変形を起こしてしまいます。
外反母趾は痛みが出だした時が変形が始まり出した時ですから、そのタイミングで適切な治療を受ければすぐに治ります。
痛いと思ったら我慢せずに早めの対処をしましょう!
自宅でできる外反母趾予防のエクササイズ
そこでひとつ、あなたに足のアーチを作って、かつ外反母趾の予防につながる自宅でできるエクササイズをお教えします。
たった3分間ですが、動画の内容を毎日続けて行えば、親指と人差し指の隙間が開きはじめてどんどん広がっていきます。
こちらの動画を何度も見ていただいて、あなたもぜひ自宅でやってみてくださいね。
外反母趾の痛みがある人はテーピングも効果的です。
詳しいテーピングの巻き方について知りたい方は外反母趾の痛みを和らげるテーピング。動画解説で誰でも簡単に巻ける!をチェックしてみて下さいね。
まとめ
今回の要点をまとめると、
✔︎外反母趾の根本原因は足裏の踏ん張る力がなくなって起こる
✔︎さらにアーチが崩れる事で外反母趾はひどくなる
✔︎浮き指、魚の目・タコ、かかとのひび割れ、扁平足がある人は外反母趾になりやすい
✔︎痛みを取って再発を防ぎたいのなら手術よりもアーチを作って正しい足の形にすること!
✔︎治療のタイミングは早い方がいい。痛みが出だした時に適切な治療を!
外反母趾は放っておくと元に戻せません。ぜひ今回の内容を参考にしていただき早めに対策を取りましょう。
ぜひ痛みのない快適な生活をお過ごしください。
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