こんにちは。大阪本町吹田江坂Uenishi整体院です。
「気づいたら靴の内側ばかりすり減っている…」
そんなこと、ありませんか?
新しい靴を買っても、数ヶ月で内側のソールだけがすり減ってしまう。歩くと足首が内側に倒れる感覚がある。
実はそれ、靴の問題ではなく体の使い方の問題かもしれません。
靴底の減り方には、その人の重心バランスや姿勢の歪みがはっきり現れます。
特に「足の内側に重心がかかる」歩き方をしていると、膝・腰・股関節にまで負担が広がり、知らないうちに慢性的な不調を引き起こすことも少なくありません。
この記事では、整体師の視点から
・靴底の減り方でわかるあなたの体のクセ
・足の内側に重心がかかる原因と直し方
・自分でできるセルフケアやストレッチ法
を詳しく解説していきます。
目次
1. 靴の内側が減るのはなぜ?原因は「重心のズレ」にある
「靴の内側ばかりが減ってしまう。」のは、ただ「歩き方のクセ」ではなく、体の重心バランスが崩れているサインです。
人の体の理想的な立ち方には、横から見た時に「耳・肩・股関節・くるぶし」が一直線上に並ぶように立つことで、体の重さを均等に分散しています。
しかし、骨盤の傾きや姿勢の歪みがあると、重心が片側や足の内側に偏り、靴底の減り方にも特徴が出てしまいます。
特に、内股歩きの人は足の内側に体重がかかりやすく、靴の内側ばかりが擦り減る傾向にあります。この歩き方は、膝が内側に入り、骨盤が前傾し、足首が内旋するという連動パターンを作るため、歩行分析をするとすぐに分かります。
放置しておくと、「外反母趾」「膝痛」「腰痛」といった不調にもつながるため、靴底の減り方は単なる靴の問題ではなく、身体の使い方の結果として捉えることが大切です。
2. 靴底の減り方でわかるあなたの体のクセ
実は、靴底の減り方を見ると、姿勢の歪みや歩き方のクセがはっきり分かります。整体では「歩行分析」の際に、靴の裏をチェックすることが基本です。
《主な靴底の減り方タイプ》
内側が減るタイプ:内股歩き・内側重心・骨盤前傾が多い
外側が減るタイプ:ガニ股歩き・外側重心・骨盤後傾が多い
つま先が減るタイプ:前のめり姿勢・重心が前方に偏る
かかとが減るタイプ:猫背姿勢・後方重心
このように「靴底の減り方」は、そのまま骨盤の傾きや重心の位置を映す鏡です。特に、左右で減り方に違いがある場合には、骨盤のねじれや脚長差(左右の脚の長さの違い)が隠れていることも少なくありません。
【補足】
歩いているときに靴の中で足が動く、足が内側に倒れるといった現象は、足の足根骨のズレがある可能性があります。これを回内足(過回内)やオーバープロネーションといって、放置すると下半身の痛みに発展する可能性があります。
詳しい内容はこちらのブログに記載しています。
3. 靴底の減り方に左右差がある場合の原因と注意点
「右だけ内側が減る」「左の外側だけ早くすり減る」
このように、靴底の減り方に左右差がある人は要注意です。その背景には、以下のような身体バランスの崩れが関係していることが多いです。
原因①:骨盤のねじれ・傾き
骨盤が左右どちらかに傾くと、片脚だけに重心が多く乗ります。結果として、片側の靴底ばかりが早く減るようになります。特にデスクワークなどで脚を組む習慣がある人に多いパターンです。
原因②:片足重心の立ちグセ
無意識のうちに、片方の足に体重をかけて立っていませんか?これも重心バランスを乱す原因となり、左右非対称の減り方を招きます。
原因③:脚長差・骨格の非対称性
左右の脚の長さが微妙に違う(脚長差)と、歩行中の着地衝撃が偏ります。整体では、骨盤のねじれを整えることでこの左右差を軽減するケースが多くあります。
対策ポイント
・靴底の減り方を「左右で比較」して写真に残す
・立ち姿勢で「どちらの足に体重が多いか」意識してみる
・鏡の前で耳・肩・骨盤・くるぶしのラインをチェック
この「自己歩行分析」を行うだけでも、日常の重心の偏りに気づけます。
4. 足の内側重心を直す!整体師が教える重心リセット法
「足の内側に重心がかかる」状態を直すには、まず正しい重心バランスを知ることから始まります。これにはいくつか方法があり、3ステップで正しく理解することができます。
以下の方法で、日常的に重心をリセットしましょう。
STEP①:正しい立ち方を身につける

靴の内側の減りを直す第1ステップとして、まずは正しい立ち方を知ることから始まります。壁に背中をつけ、後頭部・背中・お尻・かかとを全部くっつけて立ってみましょう。
その際、下腹を軽く引き込みます。そして壁と腰の間に手のひら一枚ほどの隙間になるように調整します。これが「真っすぐ立つ」基本姿勢です。
STEP②:足裏3点バランスを意識

親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点に均等に体重を乗せる。
どこか一箇所が浮いたり、圧が強すぎると重心バランスが崩れている証拠です。
STEP③:内側重心を防ぐ歩き方をマスター

1. 【STEP①】の基本姿勢を意識
2. つま先と膝を正面に向けて歩く(内股歩きNG)
3. かかと→足裏→足指全体で地面を押すように蹴り出す
4. おへそから脚を動かす意識を持つ
この3ステップを続けることで、足の内側ばかりが減る歩き方を徐々に改善できます。
5. セルフケアでできる重心改善ストレッチ
整体に行く前に自分で整えたい方のために、重心バランスを整えるストレッチを紹介します。これらは靴底の減り方の改善にも直結します。
① 足首まわしストレッチ

1. 床に座って片足を軽く持ち上げ、足首を大きく回す。
2. 外回しを10回、その後に内まわしを10回行う。
→足首の可動域が広がると、歩行時の重心バランスが整います。
② 太もも内側(内転筋)と股関節のストレッチ

1. 脚を大きく開いて腰を落とす。
2. 両肘を内ももに当て、外に押す。
3. その状態でお尻を8の字に回す。
4. 内ももが伸びる感触と股関節がしっかり動いていることを確認しながら20秒行う。
→ 内転筋と股関節が柔らかくなると、内股歩きが改善しやすくなります。
③ 股関節屈曲ストレッチ

1. 床に仰向けに寝て、片側の膝を両手で抱える
2. 抱えた膝を自分の胸に引き込み20秒静止する。
→股関節の屈曲角度を柔らかくすることで、歩行時の足の出し方がスムーズになります。
④ 椅子を使ったスクワット

椅子の背もたれの後ろに立ち、左右バランスよくゆっくり腰を落とす。
→ 骨盤の安定性と下半身のバランス感覚を整えるトレーニングになります。
ポイント:
・始める前に【STEP①】の基本姿勢を意識する
・上半身の骨盤の角度は変えない
・膝が内側に入らないようにする
・鍛えるというよりも、”足裏の重心位置”に意識して行う
6. 整体でできることと通うべきサイン
「セルフケアを続けても靴底の減りが偏ってしまう」
「腰や膝に痛みが出てきた」
そんな場合は、体の歪みが強く出ている可能性があります。
整体では、
・骨盤の傾き・ねじれのチェック
・歩行分析による重心位置の測定
・筋肉のアンバランス(特に内転筋・中殿筋)の調整
を行い、靴底の減り方そのものを変える根本改善を目指します。
また、施術後に「歩き方の指導」まで行う院であれば、次第に靴底の減り方が変化してきます。
まとめ:靴底の減り方は「体からのサイン」。放置せず整えよう
「靴の内側ばかりが減る」「左右差がある」
これらは「体の歪み」や「重心の偏り」を知らせてくれる大切なサインです。
足の内側重心を直すことで、歩き方が軽くなり、腰や膝の負担も減っていきます。靴の減り方をきっかけに、自分の体を見直すことができれば、見た目の姿勢も動きの美しさも変わるでしょう。
Uenishi整体院では、骨盤・足首・重心のトータルバランスを分析し、あなたの歩行を根本から整えます。靴底が均等に減るようになるその日まで、身体の軸を取り戻すサポートを行います。
長年靴の内側ばかりが減ってお悩みの方は、ぜひ一度施術を受けてみて下さい。



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