こんにちは。大阪本町吹田江坂Uenishi整体院です。
「首をポキッと鳴らすとスッキリする」「気がつくと首を回して音を鳴らしている」
そんな経験は誰にでもあるかもしれません。
しかし、その“スッキリ感”の裏には思わぬリスクが潜んでいます。実は、首鳴らしは首の構造を知らないで間違ったやり方をすると、血管や神経、関節に深刻なダメージを与えることがあるのです。特にスマホやパソコンの長時間使用によって姿勢が悪くなっている人は、常に首を鳴らしたくなる衝動に駆られ、トラブルは非常に身近な問題となっています。
この記事では、
・首が鳴るメカニズム
・首鳴らしが危険といわれる理由
・勝手に鳴ってしまうときの原因と直し方
・安全に首をケアするための具体的な方法
について、専門的な知識を分かりやすく解説していきます。
読み終わるころには、「首鳴らし」を安全にコントロールできる知識と習慣が身についているでしょう。
目次
そもそも「首鳴らし」とは?首がポキポキ鳴る仕組み
「首鳴らし」や「首ポキ」と呼ばれる行為は、関節の中で発生する小さな音が原因です。首の骨は7つの頸椎(けいつい)からなり、それぞれが関節(椎間関節)でつながっています。関節の中には滑液という潤滑液があり、その中にガスが溶け込んでいます。このガスが急激な圧力変化で弾けると「ポキッ」「コキッ」という音が鳴るのです。
つまり、首が鳴るのは骨が擦れているわけではなく、関節内の気泡が破裂する現象です。ただし、音が鳴ること自体は問題ありませんが、これを「意図的に鳴らす」ことが繰り返されると話は別です。
人はストレスや姿勢の悪さによって首周りの筋肉がこわばりやすく、その緊張を解くために無意識に首を鳴らすことがあります。これが“クセ”になると、関節を過度に動かし続けることになり、結果的に首の安定性を損なってしまうのです。
首鳴らしは危険?知っておきたいリスク
首鳴らしは一見無害に思える行為ですが、やりすぎると非常に危険です。特に、血管や神経への圧迫や損傷が問題視されています。首には、脳へ血液を送る椎骨動脈(ついこつどうみゃく)が通っており、強くひねったり勢いよく回すことで、この血管が傷つく可能性があります。
まれに「椎骨動脈解離(ついこつどうみゃくかいり)」という重大な症状を引き起こし、脳梗塞を誘発する危険性も報告されています。
また、頸椎の関節を無理に動かすことで、靭帯や軟骨が損傷することもあります。これにより、慢性的な首のぐらつきや頭痛、手のしびれが起こるケースもあります。整体やマッサージでも、最近では「音を鳴らさない調整」が主流になりつつあります。それほどまでに、無理な首鳴らしが危険視されているのです。
「鳴らすとスッキリする」感覚は、一時的に血流が良くなり筋肉が緩むため。しかし、それは根本改善ではなく、一瞬の“ごまかし”に過ぎません。首鳴らしは痛み・しびれ・違和感があるときほど避け、まずは安静と姿勢の見直しを優先することが大切です。
首が勝手にポキポキ鳴るのはなぜ?
「自分では鳴らしていないのに首が勝手に鳴る」という相談も多くあります。これは主に関節のズレ(アライメント異常)によって、関節が「ゆるくなってる」事が原因です。長時間のデスクワークやスマホ操作で、頭が前に突き出た「ストレートネック」の状態になると、首の関節の一部が不自然に動くようになります。その結果、動かすたびに「コリッ」「ポキッ」と音が出やすくなるのです。
このような“勝手に鳴る”状態は、痛みがなければ基本的に大丈夫ですが、ただし、頻繁に鳴る場合、めまいや頭痛、首の筋肉のこりが出ている場合は、歪みが進行しているため早めの対策が必要になります。放っておくと、めまいや頭痛の悪化、手のしびれなどにつながる恐れもあります。
対策としては、良い姿勢を保ち、首(頭)を正しい位置に保つ工夫や、軽いストレッチが効果的です。首や肩甲骨をゆっくり回す、タオルを使って首を軽く支えながら伸ばす、深呼吸で筋肉の緊張を緩めるなど、毎日の小さな積み重ねが改善につながります。
「首鳴らしをやめたい!」安全な直し方とセルフケア
首鳴らしをやめるには、まず“鳴らしたくなる原因”を理解することが重要です。多くの場合、それは「首や肩のこり」「ストレス」「姿勢不良」から来ています。そのため、ただ我慢するのではなく、体全体のバランスを整えることが効果的です。
1. 首アライメント改善ストレッチ
目的:首の位置を戻し、正しい動きに戻す
方法
- 背筋を伸ばして椅子に座る
- 顎を軽く引いて、姿勢を正す
- 肘を90°に曲げて腕を体の横にセット
- そこから手のひらを上にしてさらに外側に開く
- すると肩甲骨が内側に寄る
- この状態でゆっくり首を左に倒し、ストレッチを感じたところで深呼吸しながら20秒キープ
- 今度は右側に倒して同様に20秒キープ
- これを2セット行う
効果:首の正しい位置でのストレッチで首周りの筋膜のねじれや血流が改善し、鳴らしたくなる衝動が減ります。
2. 首の前のストレッチ
目的: 頸部前方の筋膜調整し、顔が前に出る姿勢の改善
手順1
・鎖骨の中央部を両手で軽く押さえ、顔をゆっくり上に向ける
・押さえた手は相反するように少し下に力を加える
・10秒間キープ
手順2
・同じ要領で、次は押さえる手を右の鎖骨の内側に移動させる
・顔は左斜め上を向くように伸ばしていく
・10秒間キープ
手順3
・押さえる手を右の鎖骨の真ん中に移動させる
・顔はさらに左斜め上を向くように伸ばしていく
・10秒間キープ
※左側も同様の工程で行う
ポイント: 強く引っ張らず、「伸びて気持ち良い程度」で止めましょう。
首鳴らしは“気持ちよさ”よりも“安全”を優先しよう!
首鳴らしは一瞬の爽快感がありますが、やり方次第で首や血管を傷つける危険な行為です。特に、勢いよく回したり毎日のように鳴らすのは避けましょう。首が勝手に鳴る場合は、姿勢改善やストレッチなどで自然に整えることが大切です。「鳴らすより、整える」それが、健康的で美しい首を保つ秘訣です。
もし姿勢改善やセルフケアで限界だと感じた場合は、Uenishi整体院にご相談ください。プロの技術で首のズレを調整し、スムーズな動きになると、首が鳴りにくくなります。ぜひ一度ご相談ください。現在期間限定で整体施術が初回特別割引中です。
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