こんにちは。大阪本町吹田江坂Uenishi整体院です。
「ふくらはぎがつりそうな感覚がずっと続いている」
「ピクピクして気持ち悪いけど、実際にはつらない」
そんな不快な状態が続くと、夜も気になって眠れなかったり、立ち仕事や運動がつらく感じることもあります。
この“つりそうな違和感”は、単なる疲れではなく筋肉・神経・血流のバランスが崩れているサインです。整体院にも、「マッサージしても取れない」「常に張っていてつりそう」と訴える方が多く来られます。
本記事では、
・なぜふくらはぎがつりそうな感覚が続くのか?
・放置するとどうなるのか
・自分でできるセルフケア
・整体での改善アプローチ
を、専門的な視点でわかりやすく解説していきます。
目次
「つる」と「つりそう」は何が違う?
一般的に“足がつる”とは、筋肉が突然けいれん(痙攣)を起こし、強い痛みを伴う状態を指します。一方で「つりそうな感覚」は、その前段階。筋肉が軽く収縮しっぱなしになり、緊張が抜けない状態を意味します。
この“前兆”の段階では、
・ピクピクと筋肉が勝手に動く
・張り感や重だるさが続く
・立っていても座っていても違和感がある
といった軽い症状が特徴です。
こうした感覚がずっと続くのは、筋肉が回復できず慢性的な疲労や血流の滞りが起こっているためです。
「ふくらはぎにつりそうな感覚がずっと続く」3つの原因
原因① 筋肉疲労と老廃物の蓄積
ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれるほど、血液循環に大きく関わっています。歩行や立位のたびにポンプのように働き、下半身の血液を心臓へ戻しています。
しかし、
・長時間の立ち仕事
・運動不足や座りっぱなし
・冷え
などが続くと、筋肉の伸び縮みが少なくなり、乳酸などの代謝物質が蓄積します。結果として、筋肉内部で酸素不足→軽いけいれん状態になり、「つりそうな張り」や「ピクピク感」が出てきます。
さらに疲労が進むと、筋膜(筋肉を包む膜)が硬くなり、常に緊張したような状態に。この段階になると、マッサージやストレッチをしてもすぐ戻ってしまうことがあります。
原因② 血流・リンパの滞りによる締め付け感
「ふくらはぎがずっと張っている」「重だるい」と感じる人の多くに共通しているのが血流の悪化です。特にデスクワークなどで脚を動かさない時間が長い人は、鼠径部の圧迫に加えて、ふくらはぎの筋肉ポンプが働かず、血液やリンパ液が下半身に滞ります。
その結果、
・むくみが強くなる
・筋肉内圧が高まり「つりそう」な感覚になる
・夜間や入浴後につりやすくなる
といった症状が起こります。
また、ふくらはぎのリンパは太もも・骨盤内へと流れており、骨盤周りの硬さも影響します。脚だけを揉むよりも、骨盤や股関節を含めて血流改善することが重要です。
注意:「深部静脈血栓症」との鑑別
ふくらはぎの締め付け感が「急に」出てきた場合や、「痛み」「熱感」「片足だけの強いむくみ」を伴うときは注意が必要です。
《深部静脈血栓症とは?》
足の深い静脈の中に血の塊(血栓)ができ、血液の流れが遮断される病気です。
長時間の飛行機移動や手術後、脱水、妊娠・出産後などでも起こりやすく、最悪の場合、血栓が肺に飛んで「肺塞栓症(エコノミークラス症候群)」を引き起こす危険があります。
《「深部静脈血栓症」を疑うべきサイン》
・片足だけの急なむくみ、腫れ
・ふくらはぎを押すと強い痛みがある
・足の表面が赤く、熱をもっている
・歩くとズキズキ痛む
・息苦しさ・胸の痛みを伴う(肺塞栓の疑い)
原因③ 神経・姿勢・骨格の歪み
意外と見落とされがちなのが「神経の圧迫や姿勢のゆがみ」によるものです。腰椎や骨盤のバランスが崩れると、坐骨神経が圧迫され、ふくらはぎの筋肉が常に緊張状態になります。
こんな姿勢の人は要注意です:
・反り腰で腰椎が圧迫されている
・骨盤後傾でハムストリングが硬い
・猫背姿勢で足裏から後面全体の筋膜が緊張を起こしている
・足首が内側に倒れている(過回内)
これらの姿勢不良は、筋肉の一部に過剰な負担をかけ、「片脚だけつりそう」「常に片側がピクピクする」といった左右差のある症状を引き起こします。整体では、こうした姿勢連動の乱れを整えることで、ふくらはぎの神経過敏を鎮めることが可能です。
特に足首が内側に倒れている(過回内)は、足首がうまく使えていないために、ふくらはぎに余計な負荷がかかってしまう原因となります。この「過回内」について別ブログで紹介しています。詳しく知りたい方は下のバナーからチェックしてみて下さい。
放置するとどうなる?悪化のサインに注意

「つりそうな感覚だけだから」と放置すると、次第に筋肉が固まりやすくなり、
・実際につる頻度が増える
・睡眠中に激しいこむら返りを起こす
・足先の冷えやむくみが慢性化する
などの悪循環に陥ります。
さらに、腰椎疾患や末梢神経障害の初期症状として現れることもあり、「片脚だけつりそう」「しびれや冷感を伴う」場合は医療機関での確認が必要です。
自分でできるセルフケアと予防法
① 寝る前・朝起きたときのタオルを使ったふくらはぎストレッチ

手順:
1. 床に仰向けに寝る
2. 両手に持ったタオルを、足の裏にひっかける
3. 足を頭上方向に上げながら、タオルでつま先を自分の方向に引っ張る
4. ふくらはぎから太ももにかけてストレッチを感じたとろで姿勢を保持
5. 20秒保持する
6. 反対の足も同様に行う
ポイント:膝はできるだけ伸ばした方が良いが、体が硬い場合は曲げても可
② 1時間に1回の“ポンピング運動”

座りっぱなしを防ぐため、かかとを上下させましょう。脚の血流が一気に戻り、ふくらはぎの緊張やむくみ、違和感を防ぎます。
手順:
1. 壁が近くにあればその前に立つ(無ければ支えになるものを近くに置く)
2. 直立した状態からつま先をあげ、背伸びをする
3. かかとを下ろしたら、次はつま先をあげる
4. この運動を10回から20回行う
③ 姿勢リセット

正しく座るのは、ふくらはぎへの神経ストレスや、むくみによる筋肉の過緊張を防ぐためにとても有効です。以下のことに注意して正しく座ってみましょう。
ポイント:
・椅子に座るときは骨盤を立て、足裏全体を地面につける。
・背もたれは使っても良いが骨盤が後ろに寝ない(後傾しない)ようにする。
骨盤が後傾すると坐骨神経の圧迫や腹部圧迫によってふくらはぎに無駄な負担がかかります。
整体で改善できるケース
整体では、単にふくらはぎをもむのではなく、
・骨盤・股関節・足首の連動
・筋膜や神経のつながり
・姿勢バランス全体
を整えるアプローチを行います。
実際に、当院でも「ふくらはぎがつりそうでずっと気持ち悪い」という方の多くが、
・骨盤のねじれ
・ふともも裏(ハムストリング)の緊張
・足首の歪み
を改善することで、数回の施術で違和感が軽減されています。原因が「筋肉」だけでなく「体全体の使い方」にある場合、整体による調整は非常に有効です。
まとめ
ふくらはぎがつりそうな感覚がずっと続くのは、筋肉・血流・神経・姿勢など複合的な要因。一時的な筋肉疲労を除いて、マッサージでは治ることは少なく、体全体のバランスを整えることも必要になるかもしれません。
もしセルフケアで改善しない場合は、整体での姿勢、筋膜、足首の関節調整を検討しましょう。長期にわたる不快な“つりそう”な感覚は、体からのSOSサインです。放置せず、早めのケアをお勧めします。
Uenishi整体院では、これらの調整をその人の体の特徴に合わせて行います。多くの方が早期に症状改善されていますので、気になる方は一度、当院の施術を受けてみて下さい。下のバナーからご予約が可能です。



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