頚椎の椎間板ヘルニアは、頚椎(首の骨)の椎間板が損傷し、神経に圧迫を与える状態です。この症状は非常に厄介であり、後頭部や肩、背中、そして腕にまで襲いかかる痛みを引き起こします。

一度痛みが始まると、普段の生活動作の制限や、不快感を生じ、専門家に相談する人は少なくありません。そこで今回は、整体師目線から頚椎の椎間板ヘルニアの原因と治療法について、できる限り詳しく解説させていただきます。

頚椎の椎間板ヘルニアの治療法は、症状の程度と個人の状況によって異なります。治療法としては大きく分けて、保存療法と手術療法がありますが、私は保存療法をお勧めします。より進んだ症例では、手術が必要な場合もありますが、手術は最終的な手段であり、他の治療法が長期的に見て予後が良いケースが多いのです。

痛みから解放され再発を防止するためには、正しい診断と適切な治療法の選択が重要です。椎間板ヘルニア頚椎に苦しんでいる方々にとって、将来痛みのない生活を取り戻す道は必ず存在します。

 

頚椎の椎間板ヘルニアとは?

頚椎のレントゲン
頚椎椎間板ヘルニアとは、首の部分の椎骨(頚椎)の間にある椎間板が突出し、神経を圧迫する状態を指します。

首の神経は腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の集まりを作った後、首、肩、背中、腕にまで到達しているため、首や肩、腕に鋭い痛みやしびれを引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

 

頚椎椎間板ヘルニアの原因:何がこの状態を引き起こすのか?

椎間板ヘルニア頚椎の原因はさまざまですが、主に以下の要因が考えられます。

加齢:加齢に伴い、椎間板の弾力性が低下し、徐々に脆くなります。これにより、椎間板が破れやすくなり、ヘルニアが発生しやすくなります。

外傷:交通事故やスポーツによる外傷が、椎間板に大きな負荷をかけることでヘルニアが発生することがあります。

不適切な姿勢:長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による前傾姿勢が、頚椎の正常弯曲を変化させ、ストレートネックや逆弯曲を作り、首の負担を増加させます。その結果、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

遺伝的要因:家族に椎間板ヘルニアの患者がいる場合、遺伝的要因によって発症リスクが高まることがあります。

 

頚椎椎間板ヘルニア症状の詳細:痛み、しびれ、筋力低下の特徴

首が痛い女性

椎間板ヘルニア頚椎の主な症状には、次のようなものがあります。

痛み:首から肩、腕にかけて鋭い痛みが広がります。特に首を伸展させたり回旋させると痛みが増すことが多いです。ひどい場合は、立位や座位の状態ですでに痛みが出る人もいます。

しびれ:椎間板に圧迫された神経により、手や指にしびれや不快感が生じることがあります。これは、長時間正座をしていて立ち上がった時に足が痺れるのと同じ現象です。これは神経が適切に機能しなくなるためです。

感覚異常と筋力低下:神経の圧迫が強くなると、手の感覚が鈍感になったり、腕や手の筋力が低下し、物を落としたり、持ち上げることが難しくなることがあります。

 

日常生活における影響:どのように生活が変わるか?

デスクワークでの首の痛み

頚椎椎間板ヘルニアは、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

仕事への影響:デスクワークや体を使う仕事において、痛みやしびれが集中力を削ぎ、作業効率を低下させます。

家事や育児への影響:家事や育児を行う際の動作が困難になり、日常生活の質が低下します。

趣味やスポーツへの影響:スポーツや趣味活動を楽しむことが難しくなり、精神的なストレスも増加します。

 

頚椎椎間板ヘルニア診断方法:正確な診断のために必要な検査とは?

首のMRI画像

頚椎椎間板ヘルニアの診断には、次のような検査が行われます。

X線検査:骨の異常を確認するための基本的な検査ですが、これだけでは、頚椎椎間板ヘルニアの確定診断にはなりません。レントゲンでは、椎間板の状態が確認できないためです。

MRI検査:椎間板や神経の状態を詳細に確認するために用いられます。MRIは、ヘルニアの場所や程度を正確に把握するために非常に有効です。

CT検査:骨と椎間板の状態を立体的に把握するための検査で、詳細な画像を提供しますが、椎間板の確認で用いる場合、MRIが精密に検査できると言えます。

神経学的検査:上記の画像診断に対して、神経学的検査は神経の機能を確認するために、手や打鍵器(金槌のようなもの)を使って検査をします。上腕三頭筋反射を用いて、反射が正常に起きるかを検査したり、筆を用いた感覚の検査、直接手を使った筋力テストが行われます。

 

治療法の選択肢:保存療法 vs 手術療法

頚椎椎間板ヘルニアの治療法には、大きく分けて保存療法と手術療法の二つがあります。それぞれの利点と欠点を理解していきましょう。

保存療法:保存療法は、手術を避けて症状を改善する方法です。物理療法や薬物治療、生活習慣の改善が含まれます。軽度から中等度の症状に効果的です。

手術療法:手術療法は、保存療法で改善しない場合や、神経への圧迫が深刻な場合に検討されます。手術にはリスクが伴いますが、適切に行われれば劇的な改善が期待できます。

 

手術のリスクと成功率

まず手術のメリットについてお話しします。手術は頚椎のヘルニアを直接取り除くため、手術後には劇的に回復するという利点があります。

よって、安静時に痛みがあり、どうしようもなく、すぐに痛みを取りたい方には有効な治療法となるでしょう。

逆にデメリットとしては、頚椎椎間板ヘルニアの手術には感染症や神経損傷のリスクがあります。また、頚椎を固定する手術においては、一旦良くなっても症状再発のリスクが上がります。

技術の進歩により成功率は高くなってきているとはいえ、頚椎の構造上において頚椎ヘルニアの再発リスクは相当の割合で出る可能性があります。

 

長期的に見て回復を促進する方法は整体!

結論から言うと、軽度、中程度の頚椎ヘルニアであれば、整体で治すのがお勧めです。逆にヘルニアの圧迫が強く、重度の症状で、今すぐ痛みを取らないといけない場合は、外科治療が良いでしょう。

その理由は外科的な治療法と、整体による治療法の違いを説明すれば分かります。

外科的治療は局部的な治療であり、「病変部分を取り除けば症状は良くなる」という考え方に基づいていますので、その部分だけを見て処置をします。

それに対して整体は大局的な治療であり、なぜ頚椎にヘルニアが起きてしまったのか、そこに至った原因を見つけて改善するといった違いです。

軽度、中程度のヘルニアでは、実際にヘルニアによって神経の圧迫があるのか、怪しい場合があります。画像診断においても正確性には限界があります。

整体では、背骨の全体的な弯曲異常を見つけて、それを治していくことにより、頚椎の椎間板にかかる負担を軽くします。また姿勢悪化により、頚椎とは別の場所での神経圧迫も考えられるため、胸椎、鎖骨や肋骨の骨格調整によって症状が軽快することもあります。

 

まとめ

頚椎椎間板ヘルニアの回復には、適切な治療選びが肝となります。

痛みがあってすぐに取りたいから、手術を選ぼうとか、あまり調べずに専門家に言われるまま、治療法を選択していては、症状が良くならなかったり、仮に良くなっても再発に苦しめられることになります。

症状を改善し、痛みから解放されるためには、今すぐ楽になりたいと言う思いもありますが、長期的に見て本当にそれが有効なのかということも、選択肢の一つとして考えなければなりません。

日常生活の質を向上させるために、この記事を参考に、最適なアプローチを見つけ、健康な生活を取り戻しましょう。

Uenishi整体院では、頚椎ヘルニアをお持ちの方でも安心して施術が受けられます。

当院の治療プランと施術の流れ

詳しい問診の実施

まず問診で、頚椎ヘルニアの発生時期と、痛みの場所、そして痛みの種類、症状に至った経緯とその状況を詳しく聞かせていただきます。差し支えなければ、必要に応じて職業や生活スタイルをお聞きすることもあります。

姿勢チェックと動きの検査

次に頚椎はもちろんの事、背骨全体や骨盤に至るまで歪みやズレがないかの確認、全体の姿勢のチェック、首の前屈、後屈の際に動きの異常がないかを、注意深く観察します。頚椎ヘルニアになる人は、この検査で必ず何らかの異常が見つかります。

施術

全体を検査して問題箇所を特定したら、その箇所を的確に施術していきます。頚椎ヘルニアの場合、病変部位は触りません。それ以外の胸椎の問題や胸郭、肋骨のねじれ、背骨全体の異常を取り除いて、首にかかる負担を軽減します。

原因の説明と日常生活の過ごし方指導

頚椎ヘルニアの原因のほとんんどは、日常生活の姿勢や動作のクセの中に存在します。普段無意識に取る姿勢や動作と頚椎ヘルニアとのつながりを、体の仕組みからわかりやすく説明し、普段からできる予防法についてもお話します。

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