自律神経とは?
朝が来れば目覚め、夜が来れば眠たくなる。
このように人は昼に活動的になり、夜になれば休息するという、一日をある程度決まったリズムで生活をします。
また夜寝ていても火事などの緊急事態が起これば、体は一気に活動状態に切り替わり、飛び起きて逃げることができます。
このように人間の体は活動状態と休息状態の2つのモードがあり、これが自動運転によってその場面場面で適切に働くようになっています。
この働きを担っているのが自律神経です。
自律神経は、覚醒モードを担う「交感神経」と休息モードを担う「副交感神経」の2つがあり、これらがアクセルとブレーキのようにバランスを取り合って働いてくれています。
なぜ自律神経が乱れるのか?
しかし人の生活スタイルというものは多種多様で、平穏なものばかりではないことがほとんどです。
また時期によって無理がかかると、精神状態が不安定になることも避けられません。
ただ肉体や精神に無理がかかっても、期間が数日など短期の場合は、その状態が収まれば、自律神経の調節機能によって正常な状態に戻りますが、
数年単位で無理がかかり続けると、自律神経のセンサーが誤作動を起こし、体が言うことを聞いてくれなくなるという現象がおきます。
例えば、
「決算月で売上が目標値に到達していない場合、休みなしで働き続け、気が休まらなかった。」
「子供が小さい時は子育てに集中し、寝る暇も無い生活が数年続いた。」など、
体と精神に一定期間無理がかかり続けると、人間の活動状態と休息状態の区別がつけられなくなり、体のバランスが崩れてしまいます。
これを自律神経の乱れと呼びます。
自律神経が乱れると体にどのような事が起こるのか?
自律神経が乱れによって、交感神経が緊張し続けると、体は覚醒モードが続き、
血圧が上がる、呼吸が浅くなる、体が硬くなる、消化不良に陥るなどの症状が現れます。
また副交感神経が緊張し続けると、うつのような状態になり、昼間なのにやる気が起きない、下痢が続く、体がむくむなどの症状が現れます。
そのほか、
あくび、めまい、ふらつき、立ちくらみ、疲れが取れない、脈拍が早い、手足の冷え、生理不順なども自律神経の乱れで起こる特徴的な症状で、重症化するとこれらの症状が複数合わさって起こります。
自律神経の乱れは全て歪みとして体に現れる!
自律神経が乱れると、体には”あるサイン”が出ます。
それが「脊椎の歪み」です。
自律神経は脊髄に指令系統があり、そこが誤作動によって過剰反応を起こすと、脊椎のその場所で歪みが起きるのです。
見た目にわかる大きなものから、調べてわかる小さな歪みまで、様々な種類の歪みとなって体に現れるのです。
自律神経の乱れは整体による刺激によって回復する
自律神経による症状の一般的な治療方法といえば、薬による対処療法になりがちですが、実は整体(カイロプラクティック)による刺激によっても変化します。
”自律神経の乱れは体に歪みとして現れる”と言いましたが、この脊椎のゆがみを丁寧に正すことで本来の神経機能を発揮させられるのです。