こんにちは。
大阪市中央区本町の慢性腰痛、
膝の痛み専門整体Uenishi整体院
院長の上西です。
今回のテーマは、
「腰痛の原因は意外なところに!
過去の足首捻挫が関係していた!?」
についてお話ししていきますね。
腰痛の原因が分からず、以前より
悪化している方は参考になると思います。
今回の症例は
テニスをしている40代主婦の方です。

こんにちは。今日はどうされましたか?

左の腰の痛みがあるんです。
そしてひどくなると膝裏のほうまで痛くなってくるんです。
これって坐骨神経痛って言うんですかね?

その症状いつからですか?

結構前からです。

結構前ってどれぐらい前ですか?

5年?いや7、8年前ぐらいでしょうかね?

そうですか?長いこと続いてますね。
どんなときに痛みますか?

私、週に一回趣味でテニスをしているんですけど、その翌日とかがつらいんです。

テニスの翌日ね。
それで、どんな動作がつらいですか?

立ち上がりとか動き出しのときに結構痛みがきます。

なるほど。分かりました。
では、まず検査して体の状態を診ていきましょう。

よろしくお願いします。
検査中…

ちょっと足を診させて下さいね。

はい。

んっ??
左の足首の関節が右に比べてゆるいですけど、過去に捻挫されたことがありますか?

はい。10年ほど前にスキーをしていた時に転倒して捻挫した事があります。

あと内くるぶしの下の骨、この骨もかなり出っ張ってますね!

えっ!?何かおかしいですか?
骨が出っ張っているなんて全く気にしたことはありませんが。

そうですよね。
でも右の足と見比べてみてください!

あっ、そう言われると右足より左足の方が内くるぶしの下の骨が出っ張ってますね。
全く気づかなかったわ…。

そして、背骨と骨盤の歪みが出てますね。

はい。それは前から気になっていました。

これは、以前のスキーの時の捻挫が原因で起こっているかもしれないですよ!!

でも10年以上も前のことですよ!!

ええ。
まあとりあえず、原因の話は後にして体を診ていきますね。

はい。お願いします。
施術中…

はい。いいですよ!
では、立ち上がって腰の動きを確認してください。

あっ、来た時よりも腰の動きが楽です。

まず、テニスをした後に腰の痛みが出るのは腰に大きな負担がかかっているという事です。
そして腰に負担がかかる原因が、背骨と骨盤の歪みです。
そして更にその歪みを起こしている原因が10年前の左足の捻挫の可能性が高いです。

左足の捻挫が原因ってどういうことですか?

はい。過去にスキーで足首を捻挫したとき、そのあとの治療はどうされましたか??

簡単な固定と、しばらくシップ薬をもらって貼っていました。

そうですか?
実はその捻挫、今も治っていないんですよ!!

えっ!?そんな事があるんですか?

はい。正しく言うと、その時捻挫して損傷した靭帯は、くっついてないままの状態だと言う事です。
実はこのような捻挫をしたあとも靭帯がくっつかないということはよくある話で、
靭帯は関節を固定する役割がありますのでそれがなくなると、関節はゆるゆるになってしまいます。

足首が片側だけゆるいということになると、ダッシュやストップなどを頻繁に行うテニスでは、
走ったり踏ん張ったりするときに足首が固定されず内くるぶしの下にある骨、舟状骨(しゅうじょうこつ)が出っ張ってくるんです。

へーっ、そんなことがあるんですね。
捻挫って放っておいたらダメなんですね。

あなどってはダメですよ!!
足の形が左右で変わってしまうだけで背骨や骨盤の歪みを起こす事があるんです。
だから、この足の状態でテニスをすると何度も腰痛を繰り返す可能性があります。

では、どうしたら良いんでしょうか?

足の形を整えるテーピングをします。
それで足の接地を安定できるようにしていきますね。

はい。よろしくお願いいたします。
とここまでが患者さんとのやり取りです。
捻挫が完全に治癒していなくて後になって
腰痛が悪化してしまったケースですね。
このように診ていくと、
腰痛と足首の捻挫は一見関係ない事
だと思いがちですが、
それが原因で症状を起こす事がある
ということが
分かっていただけたと思います。
腰が痛いからといって腰だけを
診てもらっても
一向に治らない方は別の部分に
原因があるかもしれません。
心当たりのある方は
ぜひ一度お問い合わせくださいね。
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